日立とSOPHiA GENETICSがデータに基づく個別化・精密医療の推進に向けた協業に合意
ゲノムプラットフォームのグローバル展開や医療データ利活用の研究開発を実施

2021-3-25

富士フイルム


(株)日立製作所(以下,日立)と,ゲノム分析プラットフォームを提供するヘルステック企業であるSOPHiA GENETICS SA(以下,SOPHiA社)は,医療機関や医薬品・バイオ医薬品企業などへ,ゲノムや画像などの医療データを活用したサービスのグローバル展開に関する長期的な協業に合意した。日立のデジタルヘルスケアソリューションとSOPHiA社の「SOPHiA DDMプラットフォーム」をグローバルに提供するとともに,両社で研究開発を行い,データに基づく個別化・精密医療を推進する。

日立はこれまで,ゲノムや医療,介護に関するデータの管理プラットフォーム,AIや分析技術を活用したサービスなど,付加価値の高いサービスを提供してきた。体外診断システム,粒子線がん治療システム,その他デジタル技術などの強みを生かしたヘルスケア事業を拡大していくことで,人々のQoL(Quality of Life)向上や持続的な社会の実現に向けて貢献している。

SOPHiA社が提供する「SOPHiA DDMプラットフォーム」は,多種多様で複雑な医療データから,AIや機械学習を活用し,臨床医や研究者が有益な知見を入手できるクラウドベースのSaaS(Software.as-a-Service)型分析プラットフォーム。医療機関はこれらの知見の共有により,診断法,治療法,医薬品などの開発プロセスを改善でき,より良い臨床的・科学的成果を得ることができる。

日立とSOPHiA社は,本協業を通じて,患者の利益と支援をめざし,医療機関や医薬品・バイオ医薬品企業へソリューションをグローバルに提供し,データに基づく個別化・精密医療を推進する。両社は,がんをはじめとする多くの疾患領域において,安全な個人ゲノムデータの管理,最適な治療方針を決めるための知識活用,さらには創薬支援など,さまざまな協業可能性を検討していく。まずは,主要な地域で,両社のゲノムや画像データ分析,AIといった専門技術を活用し,SOPHiA社の「SOPHiA DDMプラットフォーム」,日立のがんゲノム医療の治療候補検索を支援するエキスパートパネル支援サービスといったデジタルヘルスケアソリューションのビジネス展開を拡大する。

(株)日立製作所執行役副社長兼ライフ事業統括本部長小島啓二氏は「SOPHiA GENETICSは,ゲノム解析をはじめとする個別化・精密医療市場のリーディングカンパニーの一つです。日立は,同社と長期的なパートナーシップを開始することで,両社の業界知識やノウハウを生かすとともに,データ分析やAIの技術を活用し,人々の生活の質を向上させるための革新的なソリューションを提供できることを大変喜ばしく思います。」と述べている。

SOPHiA GENETICSのCEO兼創設者 Jurgi Camblong氏は「SOPHiA GENETICSはデータに基づく個別化・精密医療を通じて患者さんの治療成果を改善することを使命としており,臨床データの収集・分析やマルチモーダルな診断支援といった分野のグローバルリーダーであり,我々と同じ価値観を共有している日立とのコラボレーションを嬉しく思います。このパートナーシップによって,ビジネスを拡大し,より多くの患者さんの健康改善を支援していきます。」と述べている。

 

●問い合わせ先
(株)日立製作所ライフ事業統括本部デジタルフロント事業部デジタルヘルスケア本部事業開発部
 [担当:荒木]
問い合わせフォーム:https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/general/form.jsp

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