メディカル指南車,感染拡大防止に寄与するために胸部CT/CR “COVID-19症例事例集”を公開

2021-1-12

COVID-19(新型コロナウイルス感染症)


“画像診断ナレッジサービス「読影指南」”をWebサービスとして提供している特定非営利活動法人メディカル指南車は,新型コロナウイルスによる感染拡大防止に寄与するために,症例に接する機会の少ない医療従事者に役立ててもらえるように症例画像を公開した。

 

胸部CT/CR “COVID-19症例事例集”
URL:https://www.medicalshinansha.or.jp/covid19

1. COVID-19症例事例集公開の目的
現在,日本国内においても新型コロナウイルスの感染拡大が深刻であり,医療崩壊寸前であると言われている。新型コロナウイルスへの感染はPCR検査での検出が有効と言われているが,PCR検査の検出精度は70%程度と想定されており,PCR検査が陰性でも新型コロナウイルスに感染している事例は多く存在する。
そこで,比較的症例に接することが少ない医療従事者が初期の症例画像を閲覧することにより,なるべく初期段階で感染の可能性に気づいてもらい,感染拡大の一助としてもらいたいとの思いで症例画像を公開した。

2. COVID-19症例事例集の内容
新型コロナウイルス感染初期段階の胸部CT/CR画像を,発症の経過に沿って閲覧できるように公開。
日本感染症学会などでは,新型コロナウイルスに関連した論文や症例報告を多数公開されている。これらは新型コロナウイルスに感染した患者の治療に携わる医療従事者には非常に有効な指標として機能していると思う。しかし症例に接することが少ない医療従事者が初期段階の症例画像を時系列で確認することができるサイトは多くは存在しない。メディカル指南車ではこれらの医療従事者を支援し,感染拡大を防止する一助として症例事例集を公開した。

3. 今後の取り組み
臨床現場で症例画像を取り扱う必要のある医療従事者は全国で約30万名いる。これら多くの医療従事者の画像診断における負担を軽減すべく,AIが画像診断の指導を行う“画像診断ナレッジサービス「読影指南」”を提供している。医学生,研修医,研修施設,教育施設などで活用されている。また英語版”Diagnostic Imaging Tutor”はフィリピンにおいて呼吸器学会などの研修に用いられている。国内外問わず臨床現場への普及促進に協力するパートナーを募集している。

 

●問い合わせ先
特定非営利活動法人メディカル指南車 事務局
副理事長 笹井浩介
TEL 06-6944-4708(受付時間:平日10:00-18:00)
e-mail:info@medicalshinansha.or.jp
https://www.medicalshinansha.or.jp

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