AIを活用した医療従事者用クラウド型医薬品情報管理プラットフォーム『AI-PHARMA』への参画が115施設突破

2020-11-12

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木村情報技術(株)(以下「木村情報技術」)と,岡山大学,岡山大学病院,同院薬剤部,同院人工知能応用メディカルイノベーション創造部門(以下「岡山大学病院」)は,薬剤師を中心とした医療従事者の,医薬品情報の収集・管理・共有を容易にする,自然言語処理AIを活用したクラウド型Webシステム『AI-PHARMA』(アイ・ファルマ)の提供を4月1日より開始し,11月12日に参画医療施設が115施設となった。本システムは木村情報技術が提唱するAI-DI(アイ・ディーアイ)構想におけるプラットフォームの名称を指す。

●本取組の背景

これまで医療従事者(特に薬剤師)の医薬品情報入手において,(1)多くの情報源から多岐に渡る情報を入手するのに時間がかかりスキルが必要となる,(2)一度入手した情報が管理・共有されていない,という課題があった。

AI-PHARMAは,「医薬品Q&A」「おくすり事例」「DI辞書」の3つの機能を有する自然言語処理AIを活用した医薬品情報管理プラットフォームシステム。AI技術を持つ木村情報技術によって開発されたシステムであり,岡山大学病院との共同研究によって有用性を高める実証研究の末,提供をしている。それぞれの医療施設にある各Q&Aや事例を収集し,情報のデータベース化,および任意で他施設との情報共有が可能(自施設内のみでの共有も可能)であり,自然言語処理AIによってデータベース内の検索を容易にできることが特徴である。

さらにAI-PHARMAでは薬学的介入事例(フォーマットはプレアボイド(日本病院薬剤師会提唱)に適合)の管理を実現。薬剤師を中心とした医療従事者のAI-PHARMAの利用により,医薬品情報の収集・管理・共有を容易にし,医薬品の適正使用を促すことを期待している。

●AI-PHARMAの機能

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1.  医薬品Q&A
医薬品情報検索~登録・事例管理を行うことができる。
・QA-AI検索:医薬品に関して自然言語(文章)で問合せをするとAIがデータベースから回答を表示する。
・QA-単語検索:データベースから該当する回答を単語検索し,一覧で表示する。
・QA登録:データベースに登録されていないQAの登録,データの収集・管理を行うことが可能。

2.  おくすり事例
薬学的事例を収集・管理・検索(閲覧)することができる(フォーマットはプレアボイド(日本病院薬剤師会提唱)に適合)。事例の見える化によって,二次利用や啓発活動にも有効。

3.  DI辞書
「医薬品情報検索(PMDAサイトにて添付文書やIFの閲覧可)」「配合変化検索」「相互作用検索(医療用医薬品+サプリメント)」「代替薬検索(同種同効薬,同一成分薬等)」の4つの方法で検索が可能。

※今後「腎機能による用量調整」「妊産婦授乳婦」「小児用量」「経管投与・簡易懸濁」「錠剤・カプセル剤粉砕化」「軟膏混合」等の情報を追加予定。

現場の医療従事者は,AI-PHARMAを原則「無料」(一部有料オプション有)で利用することが可能。今後は順次機能をアップデートし,2021年3月中に全国の病院・薬局の300施設の参画を目指している。

 

●問い合わせ先
AI-PHARMA
https://aipharma.jp/

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