オリンパス,AIを活用した内視鏡CADプラットフォーム「ENDO-AID」を発売
- 消化器内視鏡の新しい時代を切り開く -

2020-10-9

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オリンパス(株)は,大腸内視鏡用のAI診断支援アプリケーションを搭載した内視鏡CAD※1プラットフォーム「ENDO-AID(エンドエイド)」を2020年11月初旬から欧州・アジア一部地域で発売する。日本,米国,その他地域については,各国の法規制対応の準備が整い次第導入していく。「ENDO-AID」は,同社が2020年4月に導入した最新鋭の内視鏡システム「EVIS X1」と組み合わせることで,ポリープ,がんなどの病変候補を自動的に検出しリアルタイムに表示できる,AI技術を活用した最先端のCADプラットフォーム。今回の欧州・アジア一部地域導入時には,大腸病変の検出支援アプリケーション「ENDO-AID CADe※2」を搭載している。将来的には消化器領域の他の臓器に対応するアプリケーションの開発をしていくことで,内視鏡診断・治療の質の向上を目指す。

※1 Computer Aided Detection/Diagnosis:AIによる検出/診断支援
※2 Computer Aided Detection:AIによる検出支援

内視鏡CADプラットフォーム「ENDO-AID」

 

●発売の概要

販売名:Endoscopy CAD system
発売日(欧州・一部アジア地域): 2020年11月初旬

●発売の背景

同社は,消化器内視鏡・外科領域における革新的なソリューションの開発・提供により,高度な医療技術に貢献し,患者の健康と生活の質の向上を目指している。最新の内視鏡システム「EVIS X1」は,消化器疾患の発見,診断,治療に革新をもたらす内視鏡の新スタンダードとなることを目指して開発された。今回新たに導入する「ENDO-AID」により,AI技術を活用することで「EVIS X1」を用いた病変の発見をより広範囲にサポートし,内視鏡診断の質の世界標準レベルの向上を目指す。

・大腸病変候補の発見をリアルタイムにコンピュータ支援するアプリケーション「ENDO-AID CADe」
「ENDO-AID CADe」は,内視鏡CADプラットフォーム「ENDO-AID」上で稼動するアプリケーション。AIを活用したコンピュータ支援により病変候補の発見をサポートする。本製品はディープラーニングを活用し,オリンパスが開発したアルゴリズムにより内視鏡画像の学習を行っている。大腸内視鏡検査の際に「ENDO-AID CADe」を起動させることで,ポリープ,がんなどの病変候補をリアルタイムにアラート表示する。

「ENDO-AID CADe」は以下の点の改善を目指して開発された。
・大腸病変候補の検出支援による大腸内視鏡検査の質の向上への貢献
・検出された病変候補の診断に集中できる環境の提供
・大腸病変候補の存在をシンプルかつリアルタイムに表示することによる大腸内視鏡検査中の医師の負担の軽減

大腸がん予防に向けたオリンパスの取り組み
大腸内視鏡検査における医師の腺腫発見率の向上が大腸がんの発生リスク低減につながることが報告されている※3。「ENDO-AID CADe」は,その点を支援するために開発された※4。腺腫発見率を高めることで,大腸内視鏡検査の質や大腸がんの予防効果向上に貢献することを期待している。同社は内視鏡の開発,また医療事業全体を通じて,大腸がんの予防に努めており,世界中の内視鏡医に新たな製品・ソリューションを提供していく。

※3 Corley, D.A.; Jensen, C.D.; Marks, A.R.; et al. Adenoma Detection Rate and Risk of Colorectal Cancer and Death. N Engl J Med. 2014; 370: 1298-1306. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4036494/ . Accessed in October 2020
※4 CADeなしのWLI (白色光画像)との比較

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)
www.olympus.co.jp/

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