東陽テクニカ,ドイツmediCAD Hectec GmbH製整形外科デジタルプランニングツール「mediCAD」の国内販売を開始
-2D&3D誰でも簡単・正確にプランニング-
2019-12-2
(株)東陽テクニカは,mediCAD Hectec GmbH(メディキャド・ヘクテック社)製の整形外科デジタルプランニングツール「mediCAD(メディキャド)」の国内販売を2019年11月15日より開始した(医療機器認証番号:301AOBZX00004000)。
mediCADは整形外科の術前計画を支援するソフトウェアツールで,世界各国の3,600以上の医療施設で使用されている。100社以上のインプラントメーカーの人工関節データに対応し,2D単純X線画像の他,CT画像による3Dプランニングの実現や,簡単に術前計画の作成(プランニング)が行える操作ナビゲーションなど,高度な機能を多数備えたハイブリッド・デジタルプランニングツール。
●背景
近年,日本でも増加傾向にある人工関節置換術(関節を人工関節に入れ替える手術)には,正確な術前計画の作成が求められる。また,人工関節への入れ替えではなく,できるだけ自身の関節を温存し,若年層やスポーツ競技者が手術後も術前と同様の生活を送れることを目指して行われる,膝周囲の骨切り術(Knee Osteotomy:骨を切断し荷重位置を変える手術)も年々増加し,今後さらなる普及が期待されている。人工関節置換術と骨切り術のどちらにも専門的な計測や手術後のシミュレーション等が必要になるため,プランニングは非常に複雑な作業となり,多忙な整形外科医の時間を圧迫している。
●製品概要
「mediCAD」はチュートリアル動画に従うだけで,人工関節置換術や骨切りなどの術前計画ワークフローに沿ったプランニングができる。人工関節置換術のプランニングでは,100社以上のインプラントメーカーの人工関節テンプレートデータに対応したライブラリから即座に目的のデータを選択することができる。さらに複雑な計測結果を表示するための特殊計測ツールや,CT画像を使用し3次元でより精緻なプランニングを実現する3Dモジュール,2次元情報のX線画像と3次元情報のCT画像とを融合する2D-3Dハイブリッドプランニング機能など,複雑なプランニングをサポートする豊富な機能を備えている。
●主な特長
- 股関節,膝関節,膝周囲骨切り,外傷,肩関節,足関節のモジュールを実装
- 100社以上の人工関節テンプレートデータを実装する充実のテンプレートライブラリ
- 操作ナビゲーションによる簡単なプランニング
- 簡単骨切り,アライメント自動矯正,計測手順セットなどの補助ツールによる迅速なプランニング
- 金属球を自動認識する拡大率補正機能により正確な計測を実現
- 3Dモジュール(股関節,膝関節)
- 東陽テクニカの豊富な実績による,既存の院内システムとのシームレスな連携
<mediCAD Hectec GmbHについて>
mediCAD Hectec GmbHは,1999年に世界で初めて整形外科医向け人工関節置換術の術前計画ソフトウェアをリリースしたソフトウェアメーカー。従来の計画作成に必要な時間を最大85%削減できるこのソフトウェアは,以降,主要な医療技術企業との緊密な協業を経て20年間に渡って開発が継続されている。現在では全世界の医療施設で10,000人以上の整形外科医に使用されている。今後もmediCAD Hectec GmbHは医療ソフトウェア市場のグローバルプレーヤーとして成長し続ける。
mediCAD Hectec GmbHサイト:https://www.hectec.de/content/index.php/en/
●問い合わせ先
(株)東陽テクニカ ライフサイエンス&マテリアルズ
TEL 03-3245-1351(直通)
E-mail medical@toyo.co.jp
整形外科デジタルプランニングツール「mediCAD」製品サイト
https://www.toyo.co.jp/medical/products/medicad.html