キヤノンメディカルシステムズ,80列マルチスライスCT「Aquilion Prime SP / i Edition」販売開始
〜ディープラーニングを用いて設計された画像再構成技術を搭載〜
2019-10-1
キヤノンメディカルシステムズ(株)は,ディープラーニングを用いて設計された画像再構成技術Advanced intelligent Clear-IQ Engine-i(AiCE-i)を80列マルチスライスCTに展開したAquilion Prime SP / i Edition(アクイリオン プライム エスピー アイエディション)の国内販売を10月1日より開始する。
同社はAI技術であるディープラーニングを用いて設計された画像再構成技術Advanced intelligent Clear-IQ Engine(AiCE)を,高精細CT Aquilion Precision および,エリアディテクターCT Aquilion ONE / GENESIS Editionに搭載し,世界に先駆けて販売している。
今回,80列マルチスライスCT Aquilion Prime SP / i Editionをラインアップに加えることで,より広く,高画質の提供と被ばくの低減に貢献する。
●AiCE-iの特長
- MBIR(Model Based Iterative Reconstruction)相当の,大幅なノイズ低減効果と空間分解能の向上が得られる。
- 通常のMBIRでは困難であった低コントラスト領域における高いノイズ低減効果や粒状性の維持効果が良く,低線量領域での安定した画質改善効果が得られる。
- AI技術であるディープラーニングを用いて複雑なモデルや繰り返し演算の結果を組み込んでいるため,MBIR相当の高画質を高速に提供することが可能。
- 新たな画像再構成技術AiCE-iは,新開発の再構成ユニットに搭載可能なため,省スペースを維持し,導入コストを抑えられる。
さらに,Aquilion Prime SP / i Editionは当社フラグシップマシンAquilion ONEのために開発された技術であるX線光学系技術PUREViSION™ Optics,金属アーチファクトを効果的に除去するSEMAR,最先端の臨床アプリケーションを多数搭載(注1)し,様々な検査において,高画質と被ばく低減の両立が実現できる。また,最小設置スペースが14.8m2(注2)とコンパクト設計なため,施設の設置環境に柔軟に対応できる。加えて装置を使用していないときはスリープモードを採用,省エネルギー運用によるランニングコストの削減を可能とし,質の高い病院経営に貢献する。
(注1)オプション
(注2)実際は施設のCT室や運用形態に合わせて最適にプランニングする。
●問い合わせ先
キヤノンメディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
https://jp.medical.canon