ファインデックス,AOSデータと連携し医療向けクラウドバックアップサービスを展開
2019-3-5
(株)ファインデックスは,AOSデータ(株)と共に作り上げた医療向けクラウドバックアップサービス「AOSBOX Business Plus」を同社の医療データ統合ソリューションと組み合わせて,クリニックを中心とした医療機関へ販売する。
ファインデックスとAOSデータは,クラウド化の進む医療ビジネス市場において緊密に提携を行うべく,2018年2月8日に資本業務提携契約を締結した。ファインデックスの医療データ統合ソリューションと今回AOSデータより発売されたクラウドバックアップサービス「AOSBOX Business Plus」をシームレスに連携させることで,ファインデックスは医療業界での更なるシェア拡大を,AOSデータは医療という新たな事業領域への参入と医療クラウド市場でのシェア獲得を目指す。
医療業界においても,近年急速にクラウド化が進んでいる。2010年2月に厚生労働省が「診療録等の保存を行う場所について」の通知内容を一部改正し,医療情報を医療機関以外の場所へ外部保存することが認められた。改正直後こそ関心は低かったものの,2011年3月の東日本大震災以降,紙カルテをデータ化し安全に保存することも含めた業務継続計画(BCP)に大きな関心が寄せられ,安全かつ安価に診療録をバックアップする手段としてクラウドの利用が検討され始めた。業務効率化やデータの収集,利活用の面でのメリットは大きく,時代の流れと共に電子カルテをはじめとした医療システムが普及しクラウドサービスの価格も安定してきたことから,近年急速にクラウドへの移行が進められようとしている。
AOSデータは,パブリッククラウドにおいて圧倒的なシェアを持つアマゾンウェブサービス(AWS)をプラットフォームとし,法人ユーザー2,200社以上,一般ユーザー60万人を持つクラウドバックアップサービス「AOSBOX」および法人向けクラウドバックアップサービス「AOSBOX Business」を展開している。
今回発売された「AOSBOX Business Plus」は,従来の法人向けサービス「AOSBOX Business」を医療業界向けに改良した製品で,ファインデックスが持つ医療知識やノウハウ,技術とAOSデータが持つクラウドやバックアップに関する技術を結集したもの。医療システムとの連携や監査,セキュリティ機能が大幅に強化されており,医療情報をクラウドなどの民間事業者が運営する外部設備に保存する際に遵守すべき「3省3ガイドライン ※1」にも準拠している。AOSデータの「AOSBOX」および「AOSBOX Business」は既に様々な業種で利用され高い評価を得ているが,今回新たに医療業界向けに開発された「AOSBOX Business Plus」に高い信頼と実績を持つファインデックスの医療データ統合ソリューションを組みわせることで,施設内の様々なデータのバックアップを支援することが可能となり,圧倒的なシェアを獲得できるものと考える。
今後はファインデックスおよびAOSデータに加え,様々な医療機器・システム関連企業を通じて「AOSBOX Business Plus」を販売する。ファインデックスでは,クリニックユーザーのバックアップサービス需要へ柔軟に応えていくと共に,全国の約100,000施設のクリニックで様々なシステムが利用されている中,データの統合管理からバックアップまでワンストップで支援する仕組みをAOSデータと構築することで,さらなるシェア拡大を目指す。
※1 医療機関が民間事業者に委託して診療データの外部保存する場合や医療情報システムサービスを利用する場合に,医療機関やそれを受託する事業者が遵守すべきガイドラインで,厚生労働省,経済産業省,総務省の3省が定めている。
AOSBOX Business Plusについて
製品の詳細については,AOSデータHPを参照。
https://www.aosbox.com/business-plus/
●問い合わせ先
(株)ファインデックス
https://findex.co.jp/