日本メジフィジックス（以下「NMP」）とノルウェーのMentis Cura AS（以下「MC」）は，12月17日，脳波解析ソフトウェア（以下「本ソフトウェア」）の日本における販売について，独占的契約を締結した。

本ソフトウェアは，脳波解析による認知症の鑑別を目指した診断補助ソフトウェアで，MCが北欧諸国において14年以上費やした研究により開発されたもの。MCは，前向き臨床研究により独自の脳波解析データベースを構築し，人工知能（AI）技術を活用することによって，アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症の鑑別を可能とする新たな脳波解析アルゴリズムの構築に成功した。MCは本脳波解析ソフトウェアの日本における薬事承認取得を目指して開発を担当し，薬事承認取得後にNMPは本ソフトウェアを日本国内において独占的に販売していく。

MCの会長であるJan Fikkan氏は，「NMPは認知症の診断に使用されているSPECT/PET用放射性医薬品を幅広く取り扱っている専門性の高い企業であり，同社と提携できたことを非常に喜ばしく思っています。他に類をみない実績と全国的な規模で拠点体制を持つNMPは，非侵襲的で正確な診断の実現に尽力されている医師の方々に当社の製品をお届けするうえで，最も理想的なパートナーだと考えています」と述べている。

NMPの社長である下田尚志氏は，「当社は地域医療連携の促進に欠かせない要素となる『デジタル技術を活用した医療ソリューションサービスの提供』を重要な事業戦略の柱の一つに位置付けており，今回のMCとの契約締結はこれを強く推進するものです。今後も様々な領域にデジタル技術を活用したトータル医療サービスを提供することで，更なる事業の成長を目指します」と述べている。