SAS,自治医科大学の循環器疾患予防研究をAI技術で支援
〜社会課題解決を目指す「Data for Good」活動への貢献〜
2018-12-5
SAS Institute Japan(株)(以下 SAS)は,学校法人自治医科大学(以下,自治医科大学)が進める血圧計測に基づいた循環器疾患の予防に向けた研究の支援を開始したことを発表した。SASのAIテクノロジーを活用し,血圧波形から患者に特徴的なパターンを抽出することを目的としている。将来的には,これまでの病院や家庭における血圧測定では難しかった脳卒中や心臓病などの疾患・発病・発作を予測することで,健康寿命の延伸や医療費の削減を目指す。SASは,データ活用により社会課題を解決する取り組みである「Data for Good※」の一環として,今回のプロジェクトを強く推進していく。
心臓病や脳卒中は日本人の三大疾患に含まれ,高血圧がそのリスクの一つとして重要視されている。これまで,病院や家庭では,不定期または断続的に安静時の最高血圧・最低血圧が計測され,血圧管理に用いられてきた。(株)エー・アンド・デイ(以下,A&D)は,自由に行動している中での血圧変動を24時間,断続的に計測できる血圧測定器(ABPM:Ambulatory Blood Pressure Monitoring)を開発し,日内変動を含めたより連続的かつ詳細な血圧データを計測できるようになった。今回,自治医科大学の協力のもと,循環器疾患患者を含む患者にABPMを装着し,連続的な血圧データが計測された。
SASは自社のAIプラットフォームであるSAS® Viya®,およびSASのコンサルティングサービスがこれまで様々な企業におけるビジネス課題の解決を通して培った機械学習のノウハウを活用し,まずは,上記データから特徴的な血圧波形パターンを示す患者のグループ化を検討する。将来的には,循環器疾患における発病や発作を予測するためのモデル開発を目指す。
医療・健康に関するセンサーや測定器の開発は,さまざまな企業・大学・病院で行われているが,従来の医療情報システムの統合も含めた「医療ビッグデータ」をどのように活用するかについては,社会的な課題となっている。SASはアナリティクスのリーディング・カンパニーとして,ビジネスにおけるアナリティクスの活用を推進すると同時に,アナリティクスを用いたより良い社会の実現を目指し,データを活用した人道支援・社会支援活動「Data for Good※」への貢献に取り組んでおり,医療ビッグデータを用いた健康社会の実現を目指している。
※SASのData for Goodへの取り組みは下記サイトを参照。
https://www.sas.com/ja_jp/data-for-good.html
●問い合わせ先
SAS Institute Japan(株)
広報担当:山中
TEL 03-6434-3700
E-mail:jpnpress@sas.com
https://www.sas.com/