シーディーアイ,自立支援を目指すケアデザイン人工知能「CDI Platform MAIA」のサービス提供を開始
〜日本初となるケアマネジャー向け人工知能がついに実用化〜
2018-10-11
(株)シーディーアイは,ケアマネジャーのパートナーとして自立支援型ケアプランの作成を支援するケアデザイン人工知能「CDI Platform MAIA」を日本で初めて開発した。2018年10月10日から全国のケアマネジャーを対象にサービスの利用申込と提供を開始する。
●概要
介護保険制度の歴史とともにケアマネジャーが介護の現場で培った膨大な経験を学び続け,ケアマネジャーのパートナーとして成長を続ける人工知能。
膨大かつ精緻なデータからケアプラン候補を提案するとともに,介護を必要とされる方の容態の予測や複数ケアプランの比較検討など,豊富な機能でケアマネジャーをサポートする。
2017年に愛知県豊橋市で日本初の実証プロジェクトを開始して以降,全国各地の15法人が試験導入するなど,200人を超えるケアマネジャーの協力を得て成長を重ねており,茨城県ケアマネジャー協会や岡山県岡山市にも採用されている。
●主な機能
●利用料金
ケアマネジャー1名あたり月額10,000円(税別)
●利用開始までの流れ
まずは同社まで問い合わせ。実際にCDI Platform MAIAの操作を体験できる機会も用意している。
利用申込完了後,IDとパスワードが案内される。インターネットに接続可能なパソコン・タブレットがあればすぐに利用を開始できる。特別なソフトウェアのインストールや初期設定は必要ない。
●試験導入事業者の声
さわらびグループ(愛知県豊橋市) CEO/DEO 山本左近 氏
「自立支援を促すケアプラン」を関係者全員が振り返り,考える。そんなきっかけを与えてくれる。
従来はケアマネジャーが利用者様にベストと考えるケアプランをおすすめしていたわけですが,CDI Platform MAIAは異なる視点で作成された複数のプランを提示してくれます。これらの選択肢を検討することが介護を必要とされる方・ご家族はもちろん,ケアマネジャー自身も「自立支援をもっとも促すプランとはどんなものか?」を考えるきっかけとなります。つまり,“気づき”を与えてくれるわけです。これまで以上に真摯にケアプランに向き合うきっかけを与えてくれることも,CDI Platform MAIAがもたらす恩恵のひとつです。
社会福祉法人和光会(岐阜県岐阜市) ケアプランセンター北方 所長 高橋早苗 氏
身体改善の“未来”が見えるから,自立に向けた希望が生まれ,意識が変わる。
「自立支援」は介護現場での大きな目標ですが,私たちが自立に向けたプランをご提案しても,介護を必要とされる方があきらめてしまっているケースも少なくありません。しかし,CDI Platform MAIAはケアプランだけでなく,「なぜ,そのサービスが最適なのか」「このプランを実施することで,どう身体状況が改善されるのか」を数値やグラフで分かりやすく提示してくれます。そのおかげで介護を必要とされる方だけでなく,ご家族のみなさんにもご納得いただき,自立に向けて皆で歩んでいけます。
●開発背景
日本は高齢化の進行により,社会保障費の増大や医療・介護現場の人手不足といった課題に直面しており,高齢者が住みなれた地域で自立した日常生活を営むことができるよう,地域包括ケアシステムの構築が必要とされている。
政府は未来投資戦略2017(平成29年6月9日閣議決定)において「自立支援・重症化予防に向けた科学的介護の実現」を掲げており,経済財政運営と改革の基本方針2018(2018年6月15日閣議決定)において「自立支援・重度化防止等に資するAIも活用した科学的なケアプランの実用化に向けた取組を推進する」との方針を示している。
●問い合わせ先
(株)シーディーアイ(ケアデザイン研究所)
https://www.cd-inc.co.jp/contact/