オリンパス,超音波気管支ファイバービデオスコープ「BF-UC290F」を発売
〜アクセス性・挿入性の向上により気管支領域の診断精度向上に貢献〜

2018-8-29

内視鏡

オリンパス


超音波気管支ファイバービデオスコープ「BF-UC290F」

超音波気管支ファイバービデオスコープ
「BF-UC290F」

オリンパス(株)は,肺がんのリンパ節転移の確定診断を行うための「超音波気管支鏡ガイド下針生検(EBUS-TBNA)」手技を実現する超音波気管支ファイバービデオスコープ「BF-UC290F」を2018年8月28日から国内で発売する。

本製品は,「超音波気管支鏡ガイド下針生検(以下,EBUS-TBNA)」を行う際に使用するスコープで。EBUS-TBNAは,超音波画像上でリンパ節を確認しながら専用の針を刺して検体を採取する手技。採取した検体を病理診断することで肺がんの転移等が確認でき,確定診断方法のスタンダードになりつつある。
今回発売する「BF-UC290F」は,従来機に比べリンパ節へのアクセス性,スコープの挿入性向上を実現し,EBUS-TBNAの診断精度の向上をサポートする。

●開発の背景

肺がんは国内がん死亡原因の第1位で,近年増加傾向にある。肺がんのリンパ節転移の確定診断は,その治療方針の決定に重要な役割を果たす。低侵襲でより確実な確定診断の方法として2002年にEBUS-TBNAが開発され,2008年に保険収載され現在に至るまで,同社の超音波気管支ファイバービデオスコープは本手技の普及,定着に寄与してきた。
EBUS-TBNAは対象となるリンパ節に専用の針を刺して検体を採取する超音波ファイバービデオスコープを用いた手技だが,超音波ファイバービデオスコープは通常の内視鏡と比べスコープの挿入がしづらいとされており,部位によってはリンパ節へのアクセスが困難な場合がある。
今回発売する「BF-UC290F」は,従来機に比べスコープの挿入性とリンパ節へのアクセス性の向上を実現させたことにより,EBUS-TBNAによる診断精度の向上を目指す。

●主な特長

1. スコープ先端部の小型化,湾曲角度アップにより,リンパ節へのアクセス性の向上をサポート
スコープ先端部の外径が従来機に比べ0.3mm細くなり,さらに先端についている超音波振動子部も小さくなった。また,湾曲角度が従来の120°から160°にアップし,針を挿入した状態でもスコープの大きな湾曲をキープすることができる。これらにより,従来アプローチが困難であった縦隔リンパ節(4L)や肺門リンパ節(10R)へのスムーズなアクセスに貢献する。

2. 視野方向の改善,先端部の小型化により,スコープの挿入性向上に貢献
内視鏡画像の視野方向が,従来機はやや上向き(35°前方斜視)だったのに対し,BF-UC290Fはより真っ直ぐ(20°前方斜視)に近づいた。これにより,気管支内でのスコープの位置や先端の向きが把握しやすくなり挿入性が向上し,先端部が小型化したことも併せて術者のストレス軽減や患者の苦痛軽減に寄与する。

3. 従来機に比べ高画質な内視鏡画像を実現
従来機からイメージガイドの本数を増やしたことで,画質の向上に寄与している。

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)
内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
https://www.olympus.co.jp

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