日立ヘルスケアシステムズ,使いやすさを追求した薬局向け電子薬歴「Pharma-SEED EX」を発売
〜クラウドによる薬歴参照機能を標準搭載,かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師を支援〜
2018-8-29
日立ヘルスケアシステムズ(株)は,薬局向け電子薬歴の新製品「Pharma-SEED EX」(ファーマシード イーエックス)を9月25日から販売開始する。
本製品は画面構成や配色など画面デザインを一新し,従来製品と比べ使いやすさを向上した。また,クラウド環境での薬歴参照機能を標準搭載することにより,薬局内だけでなく,他店舗や訪問先での情報共有を容易にした。薬局・薬剤師に求められる「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」の業務を支援する。
政府は,2025年を目途に,高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで,可能な限り住み慣れた地域で,自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう,地域の包括的な支援・サービス提供を行う地域包括ケアシステムの構築を推進している。この中で薬局は,24時間の対応や在宅医療への参加など,「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」の役割を担うことが求められる。現在,電子薬歴は約7割の薬局に普及しているが,今後,安全性の確保や医療情報の共有のため,電子薬歴の普及はより一層進むと見込まれている。
日立ヘルスケアシステムズは,2000年12月,前身となる日立メディカルコンピュータ(株)の設立以来,一般診療所,歯科診療所および薬局に対し,医療情報システムや医療機器を提供しており,2007年からレセコン一体型電子薬歴「Pharma-SEEDシリーズ」を販売している。
なお,本製品は,2018年9月23日からホテル金沢で開催される第51回日本薬剤師会学術大会併設展示会に展示する。
●新製品の特徴
1.画面デザインを一新し,業務効率を向上
薬歴作成作業の効率化は,薬剤師の業務負担軽減とともに患者サービスの向上につながる。「Pharma-SEED EX」ではデータの入出力がスムーズに行えるよう,業務に合わせて画面構成をカスタマイズすることができる。また,背景色は8色から好みの色を選ぶことで,画面を見やすくできるなど,快適な操作環境を提供する。
2.クラウドで薬歴データを共有
「Pharma-SEED EX」はクラウド環境を利用し,薬歴データをセキュアに管理する。またタブレット端末,スマートフォンなどマルチデバイスに対応しており,「いつでもどこでも」薬歴データへのアクセスが可能。在宅対応や薬局チェーン内の情報共有の効率化により,地域医療の担い手として貢献する「かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師」を支援する。
3.介護レセプトのオンライン直接請求に標準対応
これからますますニーズが高まる在宅医療に対応して,訪問薬剤管理指導計画書・報告書の作成や定期処方の比較など,支援機能の充実に加え,請求業務にかかる作業負担を軽減するため,介護レセプトのオンライン直接請求機能を標準搭載する*1。
*1 本機能は11月中旬に対応予定。
●価格および出荷時期
製品名:電子薬歴システム「Pharma-SEED EX」
標準価格(税抜き):870万円〜
出荷開始時期:2018年9月25日
* 上記価格は電子薬歴「Pharma-SEED EX」に加え,サーバ1台およびクライアントの産業用パソコン3台を含む一式価格。システム構成により価格は異なる。
* 薬歴データのクラウド環境での入力・編集機能は,別途,初期費用および月額利用料が必要。
●問い合わせ先
日立ヘルスケアシステムズ(株)
経営戦略本部 企画部[担当:石田,國﨑]
TEL 03-3490-0769
http://www.hitachi-hs.co.jp/