JBCCの電子カルテを安診ネットに連携,芙蓉開発(株)が医療法人芙蓉会 筑紫南ヶ丘病院に試験導入
2018-6-18
芙蓉開発(株)*1は「安診ネット*2」を,JBCCホールディングス(株)の事業会社でJBグループ*3の中核であるJBCC(株)*4のWeb電子カルテ「Ecru」と連携させ,医療法人芙蓉会 筑紫南ヶ丘病院に試験導入した。
高齢入院患者は持病が多く,同じ疾患に罹患しても症状が典型的でないため,病院においてもその健康管理は難しいもの。そのような中,古くから健康管理に活用されてきたバイタルサインは,基本的でありながら,大きな役目を果たす。安診ネットはAIが毎日のバイタルデータを管理し,個人ごとの基準域を作成。そこから外れた値を異常値として検知する。
電子カルテとそれに連動した安診ネットを病院に導入することで,科学的で効率的な病棟管理を推し進めることが可能になる。
安診ネットを病院に導入することは次のような利点がある。
(1) 高齢者の個人ごとの特徴に合わせた,バイタル管理・異常値検知
(2) バイタルの異常値のレベルに合わせて,全患者がスコアで表示され,レベル順にソート可能
(3) スコアに合わせて,患者対応の優先順位が決められ,院内の効率化・負担軽減
2020年の完全DPC化に向け,慢性期病院の多くがこれから電子カルテを導入することが予想される。そのような中で高齢者の健康管理において効果的なAIバイタル異常値検知を持つ,安診ネットと電子カルテ「Ecru」との連動は病院運営にとって不可欠なシステムと考えられる。
芙蓉開発(株)代表の前田 俊輔氏は「安診ネットは重症化予防に実績があり,平成29年度の厚生労働科学研究で検証しています。この医療AIが電子カルテと連動することで,初めて高齢者の特性に特化した科学的かつ効率的な健康管理が可能になります」と語った。
なお,「安診ネット」と電子カルテ「Ecru」連携版は,筑紫南ヶ丘病院での運用実績を積み,今後の全国発売につなげる。
*1 芙蓉開発株式会社
芙蓉グループ全体を通して,医療機器の開発を始め,医療法人として病院や介護施設の経営,建設・不動産などの事業を展開している。病院や介護施設といったグループの資源を生かし,日本の遠隔医療や医療用AIの可能性と有用性について検証・啓蒙活動も行っている。
*2 安診ネット
バイタルデータや介護記録からAIが入居者健康異常をアラートで知らせ,その内容から申し送りを自動で作成するシステム。ペーパーレス化及び,効率的な介護を推進する。
*3 JBグループ
JBCCホールディングス株式会社及び事業会社の総称。(https://www.JBCChd.co.jp/corporate/group/
)
*4 JBCC株式会社
長年にわたり顧客と培ってきた豊富な知識と経験,高度なIT技術を活かし,流通・製造・金融・公共公益・医療分野におけるお客様のビジネスの成功・成長に貢献する,統合ソリューションプロバイダー。システム全般に関することや,システム開発などを事業の中心に据え,顧客への価値を提供している。
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芙蓉開発(株)開発部戦略企画
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