オリンパス,泌尿器科ビジネス領域における尿路結石治療製品競争力強化のためCybersonics社の資産購入に向けた最終契約を締結
2018-4-10
オリンパス(株)の北米および中南米における地域統括会社であるOlympus Corporation of the Americas(ペンシルバニア州,以下OCA)傘下であり,北米における医療機器の開発,生産拠点であるOlympus Surgical Technologies America (マサチューセッツ州,以下OSTA) は2018年4月10日,Cybersonics Inc.(ペンシルバニア州,以下Cybersonics社)の尿路結石治療機器に関連する資産購入についての最終契約を締結した。
泌尿器科ビジネス領域における尿路結石治療は,同社16CSP(経営基本計画)における重点戦略領域である。今回の資産購入により,結石破砕装置を自社開発・生産し,泌尿器科ビジネスにおける競争力を高めていく。
腎臓,膀胱,尿管における結石治療方法として,経皮的尿路結石除去術(PCNL)および経尿道的結石除去術(TUL)は,効果的且つ低侵襲な方法としてよく知られた治療方法。主に欧州・米国およびアジアの一部地域で販売している経皮・経尿道結石破砕デバイスShockPulse-SE※1 およびCyberWand※2は,これまで,Cybersonics社が生産したものをオリンパスが販売していた※3。
今後,ShockPulse-SEとCyberWandはOSTAが生産,修理を行う。OSTAは,北米における医療機器の開発,生産拠点である。また,これらの製品の生産技術を傘下に収めることで,泌尿器科ビジネスでのオリンパスのポジションを更に強化していく。
OSTA社長 ジョー・ドハティー(Joe Doherty)氏は,「この資産購入により,泌尿器分野ビジネスの中心である尿路結石治療におけるオリンパスのポジションを強化すると共に,既存の生産技術に活かし,医療従事者の皆様および患者様のニーズにさらに答えられるよう,努めて参ります。」と決意を表明している。
Cybersonics社社長 ジェフ・ボンド(Geoff Bond)氏は,「Cybersonics社とオリンパスの長年にわたる協力関係に基づき,オリンパスに資産譲渡を行うことは,お客様にとっても有益であると考えております。」と表明している。
※1 ShockPulse-SEは超音波と衝撃波の2つの効果を1本のプローブで伝達し,腎臓,膀胱,尿管における結石を破砕する製品。
※2 CyberWandは超音波と衝撃波の2つの効果を2本のプローブで伝達し,腎臓,膀胱,尿管における結石を破砕する製品。
※3 上記製品は国内では医薬品医療機器等法未承認。
●問い合わせ先
オリンパス(株)
http://www.olympus.co.jp