インテュイティブサージカル,内視鏡手術支援ロボット最新モデル「ダビンチ X サージカルシステム」薬事承認を取得
2018-4-6
da Vinci X Surgical System by Intuitive
(©2018 Intuitive Surgical, Inc.)
ロボット支援下低侵襲外科手術の分野で世界をリードするインテュイティブサージカル社は,4月4日付で,日本においてダビンチサージカルシステムの最新モデル「ダビンチ X サージカルシステム」(以下,「ダビンチ X」)の薬事承認を取得した。5月より販売を開始する予定。
「ダビンチ X」の発売は,ロボットによる低侵襲外科手術を実現されたい様々な顧客のニーズに対応する,十分に価値のある製品ポートフォリオを提供する,という同社のコミットメントの最新の取り組みである。
インテュイティブサージカル社のCEOゲイリー・グットハート(Gary Guthart)氏は,「弊社は20年以上にわたり,革新的なテクノロジー,成果に焦点を当てた製品,価値を満たすソリューションの開発と提供に尽力してきました。世界中の外科医,病院また医療に携わる皆さまから,手術支援ロボットによる治療を選択する際には,患者さまに十分な臨床,技術,費用の観点からの選択肢を提供することが重要だというご意見をいただいています。ダビンチ X は,価格並びに弊社の革新的な技術の選択を求めておられるお客さまのニーズを満たす製品だと考えています」と述べている。
ダビンチ X は同社の主力製品である「ダビンチ Xi サージカルシステム」(以下,ダビンチ Xi)と同じ第4世代の製品で,ダビンチ Xiと共通のサージョンコンソールとビジョンカート,また共通の鉗子類を使用できる。これにより,高度な機能を使用できるだけでなく,将来システムを上位機種であるダビンチ Xi にアップグレードすることが可能となった。これらにより,外科医や病院は,インテュイティブサージカル社が提供する先進的かつ革新的な手術支援ロボットのポートフォリオ,さらには全てのプログラム,サポート,保守サービス,ソリューションを利用できる。
ダビンチ X は,前立腺悪性腫瘍手術,腎部分切除手術,子宮悪性腫瘍手術をはじめとする一定の術野範囲で行われる手術に使用できる。本システムはダビンチ Xi と同様に最新インストゥルメント,フレキシブルなポート配置や最新の3Dデジタル光学機能を使用できるほか,音声およびレーザーガイダンスによるセットアップテクノロジー,手術準備を簡素化するドレープデザイン,軽量な完全一体型エンドスコープ等も同様に使用可能なため,運用の効率性向上にも貢献する。
インテュイティブサージカル合同会社社長の滝沢一浩氏は,「日本における外科手術は,治療の成績と患者さまのQOL 向上のために絶え間なく進歩を続けており,そのためにロボット支援手術を選択される先生や病院が増えてきています。新たに手術支援ロボットの導入を検討している病院もあれば,より多くの症例を,より多岐にわたる症例で検討されている病院もあります。ダビンチ X は,病院や地域医療におけるさまざまなニーズに対応する選択肢のひとつとして,先生方や患者さまに貢献できると確信しています」と述べている。
<ダビンチサージカルシステムについて>
ダビンチサージカルシステムには数種類のモデルがある。ダビンチサージカルシステムは外科医が行う低侵襲手術を支援する機器であり,本機器が医師に代わりそれ自体で手術を行うものではない。ダビンチサージカルシステムは医師に高解像度の3D画像,拡大された視野,ロボットおよびコンピューター補助を提供する。これらは細径化された内視鏡と関節機能を有する鉗子(はさみ,メス,鑷子等)等,専用にデザインされた器具を用いることで,精緻な剥離操作や再建操作が可能になる様に設計されている。日本では2009年に厚生労働省より薬事承認を取得している。
●問い合わせ先
インテュイティブサージカル(同)
http://www.intuitivesurgical.com/jp/
(日本)