シェアメディカル,カンボジア初の日式病院である「Sunrise Japan Hospital」にて,医療用チャットサービス「メディライン®」の提供を開始
2017-12-14
(株)シェアメディカルは同社が開発・提供している医療用チャットサービス「メディライン®」を,サンライズジャパン病院(カンボジア)に提供すると発表。同社初の海外展開事例となる。同病院は8年間の医療支援活動,準備期間を経て,2016年10月にカンボジア王国プノンペンにて開院した初の日式病院であり,脳神経外科を中心とした高水準の日式医療サービスを提供し,日本人医師や看護師も勤務し,同国の医療水準向上に寄与している。
●メディライン導入背景と活用法
サンライズジャパン病院では,夜間,入院している患者さんに異変があった場合など,関係するスタッフへの連絡や状況の共有が効率的に行える点で役に立っており,また,オンコール待機や非番の医師への確認や呼出しにも利用している。
固定のネット回線やパソコンより先にスマートフォンが普及したカンボジアでは,メール連絡より手軽なメディラインの方が現地スタッフにも馴染みやすい。
今後はカンボジア人当直医師から送られた検査データをもとに待機中の日本人医師が相談を受けるなど,活用シーンを広げていく。
●今後の展開
元々メディラインは海外展開を見越して英語版も用意しているほか,クメール語など様々な言語での通信が可能になっている。海外の向けの医療ITに関して日本企業は完全に出遅れており,日本では足踏みを続ける遠隔診療なども海外ではすでに日常的に行われている事も珍しくない。
ASEAN・メコン地域の成長は著しく,日系企業の在留邦人も多い。また経済成長と共に同地域国民の健康意識は高まっているが,望む医療が提供できていないのが実情であり,医療ツーリズムなど諸外国から患者を受け入れ,医療を産業として振興する国も出てきているのも特徴。
シェアメディカルでは今後現地事情に明るい商社や代理店などと協業し,積極的に進出し,日式の医療コミュニケーションインフラの輸出にも力を入れていく。
●メディラインとは
メディラインは機微な医療情報を医療者がオンラインで安全にやりとりするためのメディカルメッセージングサービス。国内ですでに80施設の導入実績があり,医療者用の“連絡帳”として,医師,看護師, 薬剤師,など多職種間で患者さんの情報を迅速に共有するサービス。シンプル&ミニマルなデザインで“誰でも使える”をコンセプトとしてITリテラシーや言語によらず直感的に使用可能。
また,他の医療サービスとの連携が容易な設計になっており,金融機関グレードの高な暗号通信を実装しているため機微な情報を扱う医療者専用のコミュニケーションプラットフォームとしても活用も可能となっている。
●問い合わせ先
(株)シェアメディカル
https://www.sharemedical.jp