GEヘルスケア,エッジからクラウドまでデジタル画像処理の高速化のためにインテルと提携
2017-12-1
※2017年11月26日米国配信プレスリリース和訳版
GEヘルスケアは11月26日,インテル社との提携を拡大し,エッジおよびクラウドを通じて展開されるデジタル画像処理ソリューションを活用することで,患者ケアの強化および病院や医療システムのコスト削減を目指すと発表した。この提携を通じて提供されることになるソリューションにより,両社は,より迅速な画像処理による資産パフォーマンスの向上および患者リスクや被曝量の減少,さらに診断や治療時間の短縮が実現することで,病院の効率が大きく向上することを期待している。
提携の拡大により,GEヘルスケアは,新しいインテル® Xeon® スケーラブルのプラットフォームを利用し,撮像装置の総所有コストを最大25%削減することを目指す。GEヘルスケアの画像処理ソリューションと組み合わせることで,インテル® Xeon® スケーラブルプラットフォームは,最初の画像表示を2秒未満にまで,また全画像の読み込み時間を8秒未満にまで短縮し,前世代と比べて放射線技師の読影生産性を向上させることが可能になる。
インテル社のIoT事業本部 副社長 ジョナサン・バロン氏は,次のように述べている。
「リアルタイムでのデータ分析の活用とパフォーマンスの向上によって,放射線技師の作業効率を高めることができます。GEへルスケアの革新的な画像処理ソリューションをインテルプロセッサーの飛躍的なスピードと組み合わせることで,画像処理が大幅に向上し,患者ケアに大きな違いを生み出すことが期待されます。」
GEヘルスケアとインテルは,その20年にわたる関係に基づき,シカゴ中心部でこの種のものとしては初めての新しいデジタル開発研究所への投資も行っている。この「Joint Performance Acceleration Lab(JPAL)」は,GEヘルスケアの広範にわたる画像処理ハードウェアおよびソフトウェア・ソリューションの全域において,新たなイノベーションの開発,試験および検証に特化した活動を行う予定です。この提携の拡大は,医療提供者や臨床医の画像診断設備のパフォーマンスを向上させることで,放射線医学の生産性を最小の総所有コストで可能な限り最大化する支援を行うことを目的としている。
GEヘルスケアのエンタープライズイメージング・デジタルソリューション担当上級副社長 デイビッド・ヘイル氏は,次のように述べている。
「当社の最も歴史あるモダリティの一部に,今,最新のデジタル技術が投入されようとしています。これにはセキュリティ,正確性,スピードおよび効率性が必要とされます。このデジタルの時代に最小のコストで可能な限り最良の結果を提供するために,GEヘルスケアは,インテルと提携し,新しい研究所を通じて自社および他社運用型のソリューションを共同開発し,インテル® Xeon® スケーラブルのプラットフォームでこれらを高速化していきます。」
GEヘルスケアとインテルの提携拡大の一環として,両社は,作業負荷を最適化したWind River® Titanium Control仮想化ソフトウェア・プラットフォームを利用することで,リアルタイム性能や継続的なサービスを必要とするヘルスケア環境において,病院や医療システムが敏捷性を向上させ,かつ運用コストを削減する安全なエッジソリューションを使用できるようにする。Wind River ® Titanium Control ソフトウェアは,インテル® Xeon®スケーラブルプラットフォーム上において,ヘルスケアエッジのためのより安全でリアルタイムのインテリジェントなソリューションを提供する。
Wind River社の社長 ジム・ダグラス氏は,次のように述べている。
「エッジにおけるインテルの強力な処理とWind Riverの仮想化技術との組み合わせによって,GEヘルスケアは,エンドツーエンドの安全な高可用性ヘルスケア・ソリューションによって,ヘルスケア業界を変革させることができます。このコラボレーションによって,ヘルスケア・アプリケーションは,ヘルスケアのエッジにインストールされる重要なサービスに必要なアップタイム(動作可能時間),安全性および低遅延性を実現できるようになるのです。」
●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
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