オリンパス,内視鏡のトレーニングセンターを韓国に設立
2017-10-12
Olympus Korea Medical Training & Education Center
(K-TEC)
オリンパス(株)のグループ会社であるOlympus Korea Co., Ltd. (オリンパス・コリア)は,松島新都市(仁川)に「Olympus Korea Medical Training & Education Center (K-TEC)」を10月12日に正式オープンする。
K-TECは,専門的な製品の教育やデモンストレーションを受ける機会を韓国の医療従事者に提供し,医療業界の発展に寄与することを目的とした施設。施設の建設にあたり,Olympus Koreaは2015年5月に仁川経済自由区域(IFEZ)と投資合意を締結し,2016年2月に着工した。
K-TECは,松島新都市ハイテク産業クラスター内の広さ5,056.5m2(1,530坪)の敷地に建設され,地上4階,地下1階建てのモダンな建物である。工期は21カ月,延べ床面積は6,630m2(2,006坪)。なお,投資金額は370億韓国ウォン(約36億日本円)。
【最新医療機器を備えたトレーニング環境】
K-TECには,最新医療機器を備えたトレーニングルームをはじめ,オーディトリアム,製品ショールームなど,さまざまな設備が整っている。実際の手術室や内視鏡室を模した新製品のショールームでは,病院の購買部や医療従事者が製品理解を深めることができる。また,韓国で2017年3月に発売された内視鏡手術統合システム「EndoALPHA(エンドアルファ)」のデモンストレーションも可能。
K-TECで実施される教育やデモンストレーションは高解像度でのビデオ撮影が可能で,オーディトリアムや外部へライブ中継ができる。K-TECはオリンパスグループのさらなる組織的な活用も計画しており,オリンパスの各国の医療トレーニングセンターと教育情報を共有する予定。これにより,レジデントのみならず専門医や看護師など様々な医療従事者をも対象にして,最先端のレクチャー,手術手技セミナーのライブ中継,シンポジウムを開催できる。また,高水準の教育機会を,来訪される医療従事者にとどまらず,韓国内外に広く提供したいと考えている。
K-TECは韓国の複数の学会と緊密に連携し,医療従事者の教育に必要な技術と設備を提供することを計画している。開業に先立って,Korean Society of Gastrointestinal Endoscopy(韓国内視鏡学会),Korean Urological Association(韓国泌尿器科学会),Korean Surgical Society(韓国外科学会)と覚書を締結した。各学会が医療機器の教育コースや教育プログラムを開発するためのトレーニングセンターとして協力していく予定で,これにより,K-TECは韓国内外の学会と医療従事者のコミュニケーション,ひいては医療技術の発展の基盤を築く教育の場になることが期待されている。
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●問い合わせ先
オリンパス(株)
広報・IR部
TEL 03-3340-2135
http://www.olympus.co.jp