オリンパス,大腸ESDなどの処置にも適した高精細大腸内視鏡「PCF-H290T」を発売
〜小回りの利くスコープ操作により,病変へのアプローチと深部での操作性向上をサポート〜
2017-10-11
EVIS LUCERA ELITE大腸ビデオスコープ
「PCF-H290TL/I」
オリンパス(株)は,病変へのアプローチ性と深部での操作性を向上した大腸内視鏡「PCF-H290T」を,2018年3月(予定)に日本国内で発売する。
食生活の欧米化にともない,日本人の大腸がん罹患率は近年増加の一途をたどっている。また,大腸がんは50歳以上に多く,発症のピークは60歳代といわれており,今後日本人の平均寿命が高齢化していくにつれ,大腸がんの罹患率も高まり,大腸がんの検査や大腸ESDなどの治療件数が増えていくことが予想される。同社はこうした検査・治療需要の高まりに応えるべく,大腸内処置の操作性を高めた大腸内視鏡「PCF-H290T」を発売する。
本製品は,医師のニーズに応えて先端の短湾曲機構により小回りの利くスコープ操作を実現し,病変へのアプローチ性の向上をサポート。また,手元から先端への力の伝わりやすさを追求した「高伝達挿入部」や,好みに合わせて挿入部の硬さを変更できる「硬度可変」機能により,大腸深部へのスムーズな挿入や深部での操作性向上をサポートする。
なお,本製品は10月12日(木)から15日(日)まで福岡で開催される,第94回日本消化器内視鏡学会総会(会長:金沢医科大学 消化器内視鏡学 伊藤 透 主任教授)に出展する。
●主な特長
1. 先端の短湾曲機構により,病変へのアプローチ性の向上をサポート
先端の湾曲部の長さと硬質部の長さを短縮したことで,小回りの利くスコープ操作を実現し,腸管内での操作性を向上した。上向き210°,下向き180°と大きな湾曲角と合わせて,大腸ESDなどの大腸内視鏡処置における病変へのアプローチ性の向上をサポートする。
2. 独自技術「高伝達挿入部」「硬度可変」機能により,大腸深部での操作性向上をサポート
・手元から先端への力の伝わりやすさを追求した「高伝達挿入部」
大腸は4つの急峻な屈曲部と約120〜150cmの長さを持つ臓器のため,内視 鏡による検査・治療において,手元側の力が途中のループやたわみで失われ,挿入が困難になるケースがある。本製品は,手元の力を先端部まで伝わりやすくする同社独自の技術「高伝達挿入部」の搭載により,大腸深部へのスムーズな挿入をサポートする。
・好みに合わせて挿入部の硬度を変更できる「硬度可変」機能を搭載
手元の調整リングを回すことで,術者の好みに合わせて任意に挿入部の硬度が変えられる同社独自の「硬度可変」機能を搭載。腸管の湾曲や形状に合わせてスコープの硬さを変えながらスコープを進退させることができるので,急峻な屈曲部を持つ大腸内の検査や治療において,深部へのスムーズな挿入をサポートする。
3. 高精細なHD画像により,処置・診断の精度向上をサポート
ハイビジョン対応のCCDを搭載し,高精細なHD画像による治療が可能になる。処置精度の向上をサポート。
●問い合わせ先
オリンパス(株)
内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp