ソニー,新開発ノンスリップパネル搭載デジタルペーパー『DPT-RP1』発売
〜パソコンやシステムとの連携で,業務の効率化や効果的な学習を支援〜

2017-4-10

ソニー


デジタルペーパー『DPT-RP1』

デジタルペーパー『DPT-RP1』

ソニーは,電子文書をまるで紙のように読み書きできることを追求したデジタルペーパー『DPT-RP1』を発売する。
本機は,重さ約349g,厚さ約5.9mmで,A4サイズ相当となる13.3インチ※1(1650×2200ドット)の高解像度電子ペーパーディスプレイを搭載した世界最薄最軽量※2のデジタル端末である。
内蔵メモリーに約1万ファイルの電子文書をPDF形式で保存でき※3,大量の電子文書を手軽に持ち運ぶことが可能。
前機種のデジタルペーパー『DPT-S1※4』は,現在,文献や論文などの文書を扱う大学教員や医師,また大量の紙を扱う税理士や弁護士などの様々な職種の方々に活用されており,ペーパーレス化に貢献している。二世代目となる『DPT-RP1』は,そうした顧客の声を参考に,より紙のような使い勝手を実現できるよう,一層の軽量化を図るとともに,前機種よりもページ送り速度を最大約2倍※5に高めるなど,読みやすさを向上させた。図や表などを瞬時に拡大することも可能。また書き味については,新規に独自開発したノンスリップパネルを画面に採用し,ペン先の滑りを抑え,適度な抵抗感を持たせることで,より紙に近い書き心地を実現している。
今回新たに提供するPCアプリケーション『Digital Paper App※6』を用い,ワイヤレス通信でも本機とパソコンの間でのPDFファイルの出し入れや管理を簡単に行える。
さらに企業や組織などのシステムにデジタルペーパーを連携させるための『デジタルペーパー連携サーバーソフトウェア※7』の提供をパートナー企業向けに予定しており,幅広い分野に対してデジタルペーパーの効率的な活用を促進していく。

※1: 13.3インチは,A4サイズの紙の対角比約90%の大きさに相当する。
※2: 10インチ以上のモバイル製品として。ソニー調べ。(2017年4月10日広報発表時点)
※3: 約1MBのPDFファイルを1ファイルとし,内蔵メモリーに保存した場合。
※4: 2013年12月3日発売。
※5: 表示内容によって異なる。
※6: WEBサイトより無償でダウンロード可能。2017年6月5日提供開始。
※7: 2017年6月下旬提供開始予定(有償)。

●デジタルペーパー『DPT-RP1』の主な特長

1. 紙のように読み書きできるデザイン
紙のように読み書きできる事を目指し,ボタン配置などのレイアウトを含めデザインを一新した。
ディスプレイ面は,書きやすさと読みやすさを考慮して,シンプルで段差のないフラットなデザインとし,またホームボタンとマイクロUSB端子は書き込みの際に手が触れないようにディスプレイ上部に配置した。これにより,画面の端でもスムーズに書き込むことができる。端末背面は,紙のような質感に仕上げるとともに,わずかな指かかりを設け,長時間持っても疲れを感じにくいデザインとなっている。
世界最薄最軽量※2 で,A4ノート一冊※8 より軽い重量約349g,薄さ約5.9mmで,内蔵メモリーに約1万ファイルの電子文書をPDF形式で保存でき※3,大量の電子文書を手軽に持ち運ぶことが可能。
また,1回の充電で最長約3週間※9 利用できる。

※8: A4サイズ用紙 60枚,120ページに相当。
※9: 次の条件で使用した場合。Wi-Fi,Bluetooth®機能オフ。PDF形式のドキュメントを1日60分で30ページ閲覧し,閲覧中にはペンによる書き込みを計1分間行う。使用時以外はスリープモードに入れる。実際の充電持続時間は使用環境や機器の設定状況による。

2. 紙のようにくっきりとした表示
長時間読んでも目が疲れにくいA4サイズ相当の13.3インチ※1(1650×2200ドット)の高解像度電子ペーパーを採用。解像度が向上したことで,表示がより見やすく,また字体が美しく滑らかに表現され,小さな文字まではっきりと読み取れる。画面表示速度も前機種から向上し,電子文書を素早く開くことができ,実際の紙をめくるような感覚でページ送りが行える。また,小さな図や表など読みたいポイントを簡単な操作で拡大表示が可能。

3. 紙にペンで書くような書き心地
ディスプレイ表面には,独自開発のノンスリップパネルを採用しており,ペン先の滑りを抑え,適度な抵抗感を持たせることで,より紙に近い書き心地を実現している。本機では,2種類の芯から好みの書き味を選ぶことができる。
また,ペン先と描画位置のズレが少なく,ペンの動きに対する遅延も少ないため,違和感なく手書きができる。さらに,新採用の静電容量方式タッチパネルシステムと,充電式アクティブスタイラスペンの組み合わせにより,画面の端まで細かく書き込める。

4. 『Digital Paper App※6』で効率的なファイル管理
本機はワイヤレス通信機能(Wi-Fi/Bluetooth®通信)を備え,新たに提供するPCアプリケーション『Digital Paper App』を用いることにより,本機とパソコンの間でのファイルの転送や管理をワイヤレスで行える。また,マイクロUSB端子での有線接続通信も可能。
本アプリケーションの機能の1つである,同期機能を使うと,デジタルペーパー内のフォルダーを,パソコンのローカルフォルダーやクラウドストレージ,ファイルサーバーなどと簡単に連携※10 できるため,パソコンを中心とした業務や学習の中に,手書きのドキュメントを手軽に取り込める。
また,パソコンの通常の印刷メニューからプリンターとして「デジタルペーパー」を選択することで,様々なファイル形式のドキュメントやメール,WEB画面等を自動でPDFファイルに変換し※11,デジタルペーパーに「印刷(ファイルを転送)」できる。プリンターを使って紙に印刷する必要がなく,ペーパーレス化を簡単に実現できる。

※10: ファイルサーバーやクラウドストレージとコンピューター間の同期は,それぞれの製品やクラウドストレージサービスが提供する機能を利用。
※11: Windows 10およびmacOS,Mac OS Xに対応。

5. 2画面表示など,作業を効率化する多彩な機能
紙の作業で行われることが多い,文書を見比べる,文書を読みながらノートに書き込むなどの作業を,2画面表示機能を利用して実現することが可能。また,ペンによる手書きのコピー&ペーストや,手書きした“☆”型と“*”の2種類のマークによる検索機能の他,テンプレートを選べるデジタルノート機能を搭載。仕事や学習で使っている帳票や記入用紙を登録して利用することも可能。
さらに,画面ロックとデータ暗号化で盗み見や情報漏えいを防止するセキュリティ機能も搭載している。

●デジタルペーパー『DPT-RP1』 で想定される主な活用シーン

デジタルペーパーは,紙とペンを使ったアナログならではの作業のしやすさと,パソコンやシステムを利用したデジタルならではの連携のしやすさの両方を兼ね備えた端末。日常的に大量のドキュメントを扱う顧客の業務や研究における作業の効率化を支援する。

利用シーン例:

  • 企業や官公庁,また大学や研究機関において,業務文書や文献,論文などを大量に保存し,移動中や出張先など場所を選ばず文書の精読ができる。
  • 外出先でメモした内容をデジタルペーパーに一元化することにより,情報をなくさず,いつでも引き出せる。
  • 業務や学習で利用するPDF形式の帳票やファイルに直接書き込みながら,業務や学習,また研究などを行える。

 

●デジタルペーパー連携サーバーソフトウェア※7

ソニーは新たに,デジタルペーパーを顧客のシステムに連携させ,ニーズに合わせた使い方が可能となる『デジタルペーパー連携サーバーソフトウェア」を有償で提供する。顧客やパートナー企業では,WebAPI※12 を利用して業務システムとデジタルペーパーの連携開発が行える。この連携により,従来,紙で運用されていた業務をペーパーレスで行うことが可能。高いセキュリティの中でのドキュメントの効率的な管理が実現する※13
また,このソフトウェアを利用することで,複数のデジタルペーパーに対し,帳票やドキュメントの送付,回収といった管理,制御が可能である。

利用シーン例:

  • 大学の大量のレポート添削や手書きによるフィードバック作業の促進。
  • 医療現場において,同意書や問診票などの院内文書をデジタルペーパーに置き換えることによる業務の効率化。
  • 介護分野や製造現場などでの書類の回収,送付に伴う移動負担の軽減。

 

※12: WebAPI は,HTTPプロトコルなどのWeb技術を利用して,ネットワークを介してシステムやアプリケーションを呼び出し利用するためのインターフェースのこと。API とは,Application Program Interfaceの略。
※13: 顧客やパートナーでの仕組みや開発が必要。

 

●問い合わせ先
ソニービジネスソリューション(株) 業務用商品購入相談窓口
TEL 0120-580-730(フリーダイヤル)
受付時間 9:00~18:00(土・日・祝日,および同社休業日は除く)
ソニー製品情報URL デジタルペーパー: http://www.sony.jp/digital-paper/

ソニー


TOP