NEC,仙台白百合女子大学とAI技術を活用して脳血管疾患の発症・重症化リスクを予測する共同研究を開始
〜宮城県富谷市の住民の健康増進に貢献〜
2017-3-8
NECは,仙台白百合女子大学と,宮城県富谷市の住民の健康増進に向けて,AI(人工知能)技術を活用して脳血管疾患の発症・重症化リスクを予測する共同研究を開始した。
本研究では,NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」(注1)の1つである「異種混合学習技術」(注2)と仙台白百合女子大学・鈴木寿則准教授の公衆衛生学的知見を組み合わせ,匿名化したレセプト(診療報酬明細書)や特定健康診査のデータから,脳血管疾患の発症・重症化リスクを予測する。
宮城県富谷市の協力により,同市の過去2年間分のレセプトや特定健康診査のデータを活用した共同研究を2017年3月から本格開始した。
NECと仙台白百合女子大学は,本研究の成果について,宮城県富谷市の保健事業における政策立案への活用や,効果的・効率的な特定保健指導への活用を目指す。
●共同研究の概要
本研究では,NEC独自のAI技術である「異種混合学習技術」と仙台白百合女子大学・鈴木寿則准教授の地域における保健事業や健康状態の把握に関する公衆衛生学的知見,社会環境に関する知見を組み合わせ,匿名化した医科・歯科・調剤のレセプトや特定健康診査のデータから,統計分析による地域の健康課題の見える化のみならず,AI技術により脳血管疾患の発症・重症化リスクを予測する。AI技術が多種多様なデータの中から精度の高い規則性を自動で発見し,その規則に基づき状況に応じた最適な予測を行うことで,人手では困難であった複雑な予測についても高精度な結果を得られる。
NECと仙台白百合女子大学は,本研究の成果について,地域の健康課題を踏まえた宮城県富谷市の保健事業における政策立案への活用や,脳血管疾患の発症・重症化リスクが高い住民に対する効果的・効率的な特定保健指導への活用を目指す。
(注1)「NEC the WISE」(エヌイーシー ザ ワイズ)は,NECの最先端AI技術群の名称。"The WISE"には「賢者たち」という意味があり,複雑化・高度化する社会課題に対し,人とAIが協調しながら高度な叡智で解決していくという想いを込めている。
・プレスリリース NEC,AI(人工知能)技術ブランド「NEC the WISE」を策定
http://jpn.nec.com/press/201607/20160719_01.html
・NECのAI研究
http://jpn.nec.com/rd/crl/ai/
(注2)プレスリリース「NEC,ビッグデータに混在する多数の規則性を自動で発見する技術を開発」
http://jpn.nec.com/press/201206/20120622_02.html
●問い合わせ先
NEC 第一官公ソリューション事業部
社会保障ソリューションG
E-Mail:nec_datahealth@fgsd.jp.nec.com