オリンパス,肺がんのリンパ節転移を確定診断するための医療用処置具,呼吸器科で使用するディスポーザブル吸引生検針を発売

2017-2-27

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ディスポーサブル呼吸器用吸引生検針「ViziShot 2:ヴィジ・ショット・ツー」

ディスポーサブル呼吸器用吸引生検針
「ViziShot 2:ヴィジ・ショット・ツー」

オリンパス(株)は,呼吸器科で使用するディスポーザブル吸引生検針「ViziShot 2 (ヴィジ・ショット・ツー)」を2017年2月28日(火)から国内で販売を開始する。本製品は超音波内視鏡を用いて行われる「超音波気管支鏡ガイド下針生検」(EBUS-TBNA)に使われる針(処置具)。

今回発売する「ViziShot 2」は,肺のリンパ節へ針を刺し組織・細胞を吸引するために使用される処置具である。
従来製品「ViziShot」(2009年発売)から,さらに機能を進化させ,肺のアプローチしにくい部位にもアクセスがしやすくなった。また,針の素材や針先の形状を工夫し,組織への刺さりやすさを追求することで,より精度の高い診断の向上に貢献する。

超音波気管支鏡ガイド下針生検 (EBUS-TBNA:Endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration) とは
気管支で使用する超音波内視鏡を用いて行う検査方法で,治療方針を決める重要な手技。口から内視鏡を挿入し,超音波で粘膜下の状況を確認しながら,直接内視鏡ではアクセスできない肺のリンパ節に針を刺し組織・細胞を吸引し採取する。採取された組織は顕微鏡などで良性か悪性かの病理診断を行う。

●主な特長

1. 針管の形状を改良し,到達困難であった気管支細部へのアクセスをサポート
喉から肺の奥までつながっている気管支は,奥に行くほど枝分かれして細くなっている。検査に使用する超音波内視鏡は先端部を大きく湾曲させて,細部の検査目的部位まで到達させる必要がある。同時に使用する吸引生検針は内視鏡の大きな湾曲に対応できる柔軟性が求められていた。
今回,針管の設計から見直しを行い,また針を覆うシース材質にはコイルを採用することで,内視鏡を大きく湾曲させても容易に挿入できるよう工夫した。これらによりアプローチが難しかった気管支の細部へのアクセスをサポートする。

2. 先端の斜面を鋭利に加工することで,穿刺性能が向上
組織へ刺さりやすくするため,現行製品と比べて,針先端の角度がより鋭角になるよう設計した。これにより組織を採取する際に,穿刺をスムーズに行うことをサポートする。

3. ハンドルの新設計による使い勝手向上と,シースの着色化による観察時の針の見えやすさを追求
手元の操作部は,人間工学に基づいて設計し,すべりにくく使いやすいハンドル形状を採用した。
また針の出し入れには,2段階のロック機構を採用し,手技の安全性向上をサポートしている。
さらにシースの先端部を色付けすることで内視鏡下の観察で見えやすくなるよう工夫した。
これにより,ハレーションによる視認性悪化が軽減され,針の突出の安全性をサポートする。

 

●問い合わせ先
オリンパス(株)
内視鏡お客様相談センター
TEL 0120-41-7149
http://www.olympus.co.jp

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