シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス,血液凝固分析装置「エクスプレシア ストライド」販売開始
〜指先からのわずかな血液量で測定可能〜
2017-1-11
エクスプレシア ストライド
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)は,POC向け血液凝固分析装置「エクスプレシア ストライド」の販売を2017年1月11日より開始する。
心房が小刻みに震えて正しい収縮ができなくなる心房細動や人工心臓弁などは,心臓内の血流を乱すため,血栓ができやすくなる。心臓内でできた血栓が大静脈を経由し脳血管を突然塞ぐ心原性脳塞栓症は,生命の危険度が高く,また神経障害や高機能障害などの重篤な後遺症が残る場合がある。抗凝固療法として,抗血液凝固薬のワルファリン製剤が処方されることがあるが,ワルファリン製剤は他の薬剤や食物との相互作用が報告されており,投与量の確認および調整のため,定期的に患者の血液凝固能を測るプロトロンビン時間(PT-INR検査)を測定する必要がある。しかしながら,多くのクリニックではPT-INR検査を検査センターに外注しており,その日に結果が得られないため,患者来院日に迅速かつ簡易にPT-INR値を測定できるPOC検査装置が望まれている。
エクスプレシア ストライドは,指先からのわずか6μLの血液を使用し,約1分*1で測定結果が得られるため,患者来院時のワルファリン製剤の投与量調節に役立つ。使用環境を選ばない乾電池駆動で,訪問診療にも適している。
また,検査室で使われているDade Innovin(デイド イノビン)試薬を採用しており,手のひらサイズのPOC検査装置でありながら検査室と同等の信頼性の高い測定結果が得られる。さらに,高解像度カラータッチスクリーンによるストレスフリーな操作,医療従事者の血液感染リスクを低減する使用済みテストストリップの簡単廃棄を可能にするイジェクター機能の装備など,操作性と安全性にも優れている。
本製品は2015年5月より欧州で先行販売されており,すでに3200台以上の販売実績がある。日本においてはクリニック向けに販売し,初年度販売台数は700台を目標としている。
*1 患者の状態により異なる
●測定項目
PT-INR(プロトロンビン時間-国際標準比)/秒
本製品の詳細は,製品紹介Webページを参照。
https://www.healthcare.siemens.co.jp/point-of-care/coagulation/xprecia-stride-analyzer
●問い合わせ先
シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(株)
マーケティングコミュニケーション
TEL 03-3493-7630
http://www.healthcare.siemens.co.jp/laboratory-diagnostics