きりん,りそな銀行ら30億円の資金枠設定により,医療業界初の診療報酬債権予定額の当月支払いを実現するクリニック経営支援サービス「きりんFRM」を開始
〜キャッシュフロー,現場負荷を劇的に改善し,診療に集中する環境構築をサポート〜

2016-11-25


完全無料電子カルテシステム「きりんZERO」を12月1日より展開するきりん(株)は,同日より経営支援プログラム「きりんFRM」を開始する。

きりんFRM ,以下の2つのサービス
(1) 診療報酬債権の流動化(以下,ファクタリング)によるキャッシュフロー改善サービス
(2) レセプトチェックコスト削減サービス
からスタートし,今後もクリニックの経営支援のためのサービスを随時追加していく予定。

●サービス概要

(1) キャッシュフロー改善サービス
医療機関が診療報酬明細書(以下,レセプト)を支払基金に請求して入金されるまで通常45日ほどかかるが,同社はきりんZEROの診療データを活用することにより,当月中に立替払いを行うことでキャッシュフローを劇的に改善させることを,※業界で初めて可能とした。

(2) レセプトチェックコスト削減サービス
(1) によりキャッシュフローを改善するだけでなく,地域の複数のレセプト請求データを解析することで査定・ 返戻をできるだけ少なくし,かつ算定漏れを防止する等のレセプトチェックサービスを行うことで,収益性の向上と医療事務の方々の負担を大幅に削減するサービスを併せて提供する。

●サービス開始の背景

従来,ファクタリングは資金繰りが厳しい場合や間接金融による資金調達ができない場合に行うもの,というようにネガティブにとられる側面もあった。同社は,患者さんのために新しい医療を提供したいという先生方に,当月の診療報酬予定額の当月支払いを行うことで,開業当初から診療に集中し,よい医療を提供することに貢献したいと考えている。同社のこうした考えに賛同し,(株)りそな銀行と(株)マーチ アセット マネジメントからの資金調達により,医療機関が安心して同社のファクタリングを利用できる環境を整えた。今後「きりんFRM」として経営支援のためのサービスを随時追加していく。

●サービスの特徴

・きりんZEROを活用し,当月20日締め,25日払いによるキャッシュフローの改善
・レセプトチェックを同社が一括して行うことで,集合知により査定・返戻をできるだけ少なくし,かつ算定漏れを防ぐ等で収益性を向上させる仕組みを構築
・レセプトチェックサービスにより,医療事務の方々の負担を軽減

●サービスにおける協業体制

本サービスにおいて,同社は医療機関から診療報酬債権を譲り受け,当月分の診療報酬予定額を前払譲渡金額として医療機関に当月支払いを行う。同社は診療報酬債権が確定する前に医療機関に対して支払いを行うため,一定のリスクを負うこととなる。そうしたリスクを負いながら経営支援としてサービスを行う同社の考えに賛同し,りそな銀行およびマーチ アセット マネジメントに資金面でのサポートを得ることで,医療機関が安心して本サービスを利用できる環境を整えた。本サービスにおいて,同社はマーチ アセット マネジメントに対して診療報酬債権を再譲渡し,その譲渡金額の枠として最大30億円の設定がなされている。りそな銀行およびマーチ アセット マネジメントにとっても診療報酬を再譲渡するスキームは初めての取り組みとなる。

※同社調べによる。キャッシュフロー改善サービスはビジネスモデル特許を出願中。
※(株)マーチ アセット マネジメントは売掛債権等の流動化のために設立された特別目的会社になる。

 

●問い合わせ先
きりん(株)
http://xirapha.jp


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