エドワーズライフサイエンス,指に巻いたカフで連続血圧等の指標をリアルタイムに測定し,表示する機能に特化したモニター「EV1000 NI」を新発売
2016-5-18
EV1000 NI
エドワーズライフサイエンス(株)は,非侵襲※1センサー専用のモニター「EV1000 NI(イーブイ・セン・エヌアイ, 以下NI)」を全国の医療機関に向けて発売した。
NIは,センサー付きのフィンガーカフを患者さんの指に巻いて血行動態※2を測定する「クリアサイトシステム(以下クリアサイト)」に特化した専用モニター。2015年にクリアサイトとあわせて発売した血行動態モニター「EV1000 Plus」から構成品の数を減らし,最小限の構成を実現しながら非侵襲で連続血圧や心拍出量※3をはじめとした10個の指標の測定値をリアルタイムで表示できることが特長である。
※1 侵襲(しんしゅう):切開や穿刺の度合い。 低侵襲ならば, その度合いが少ないこと
※2 血行動態:心臓が送り出す血液の量やその状態
※3 心拍出量:心臓が送り出す血液の量
●EV1000 NIのポイント
■非侵襲的な測定をよりシンプルに行いたいという臨床現場のニーズに応え,機能を特化したモニター
クリアサイトは,昨年発売された非侵襲で連続血圧や心拍出量を測定するセンサー。NIはクリアサイトに特化したモニターとして,欧州及び米国では2014年から臨床現場で使用されている。
日本においても,よりシンプルに非侵襲での連続血圧や心拍出量測定を取り入れたいというニーズが寄せられていたことから,このほどNIの日本への導入が実現した。これにより医療機関はニーズに合わせて,非侵襲のクリアサイトのみを使用する「NI」,非侵襲から低侵襲まで,患者さんの状態に合わせて測定用センサーやカテーテルを選択可能な「EV1000 Plus」を選ぶことが可能になった。
■機能を特化することで,一般病棟や外来等, 多くの場面での活用が可能に
NIは機能を特化し,主にモニター本体とポンプユニットだけの構成になった。非侵襲のクリアサイトに特化したNIを導入することにより,手術中の患者さんの循環管理に加えて,術前術後の一般病棟での活用や,手術後のリハビリテーション,定期的な外来での診察時など様々な場面において適切な循環管理の実施に貢献することが期待される。
■各種ケーブル等, 必要な構成品の数が少なく,より簡便にセットアップが可能
通常,医療機関では生体モニターをはじめとした様々な医療機器を使用するため, 数多くのケーブル類や接続機器が室内に存在する。また機器によっては接続方法が複雑なものもあり,医療従事者の負担となることもある。そのような中,NIでは必要な各種接続用ケーブル等の構成品の数を減らすことができたため, 臨床現場においてより簡便に使用できるようになった。
●問い合わせ先
エドワーズライフサイエンス(株)VCC事業部
TEL 03-6894-0610
http://www.edwards.com/jp/