富士フイルム,上部消化管用処置スコープ「EG-L580RD」新発売
〜先端の小回り性能を高め,病変部へのアプローチをサポート〜

2016-3-1

内視鏡

富士フイルム


上部消化管用処置スコープ「EG-L580RD」

上部消化管用処置スコープ
「EG-L580RD」

富士フイルム(株)は,内視鏡システムの光源に波長の異なる2種類のレーザーを用いた内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用スコープの新ラインアップとして,先端の小回り性能を高めた上部消化管用 処置スコープ「EG-L580RD」を,3月1日より富士フイルムメディカル(株)を通じて発売する。本製品は,「LASEREO」用として初めての上部消化管用処置スコープ。

近年,食道・胃・大腸など消化器疾患の分野では,早期がんを内視鏡で観察しながら切除する「内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection)」や,粘膜下層を切開・剥離する「内視鏡的粘膜下層剥離術(Endoscopic Submucosal Dissection。以下,ESD)」といった患者の身体的負担の少ない低侵襲治療が注目されている。特に胃がんに対する治療においては,ESDが年々増加している。これらESDなどの内視鏡治療には高度な技術が要求されるため,処置性,操作性が高い処置具や内視鏡が開発されることで,より普及が進むと予想されている。

今回発売する「EG-L580RD」は,波長の異なる「白色光観察用レーザー」と「狭帯域光観察用レーザー」の2種類の レーザーを搭載した内視鏡システム「LASEREO」用の上部消化管用処置スコープ。「LASEREO」は,通常の観察に加えて粘膜表層の微細血管のコントラストを高めて強調して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」や,画像の赤色領域のわずかな色の違いを見やすく表示する画像処理機能「LCI(Linked Color Imaging)」といった独自の画像処 理機能を搭載しており,微細な病変の観察が可能である。

「EG-L580RD」は,スコープのアングル(湾曲)部と軟性部の間にある硬性部の長さを短縮したことにより,小回り性能が向上。食道や胃壁などの粘膜表層に沿ってスコープ先端を滑らかに動かすことが可能になった。また,上下左右の湾曲角度は従来機※1 と同じ性能を維持している。胃角※2 などスコープが届きにくい部位にもアプローチしやすい操作性を備え,検査時間の短縮,患者の身体的負担の軽減に寄与する。

※1:同社従来機種「EG-580RD」との比較。
※2:胃の出口に近く,胃の膨張状態によりいくらか形を変える切り込みが入ったように見える胃の小彎(しょうわん)側の部分。

●特長

(1)「Blue LASER Imaging (BLI)機能」や「LCI(Linked Color Imaging)」などにより,がんの早期治療に貢献
粘膜表層の微細血管のコントラストを高めて強調して表示するBLI機能や,画像の赤色領域のわずかな色の違いを見やすく表示する画像処理機能LCIにより,正常な粘膜と炎症のある粘膜の視認性を向上し,識別をサポートする。

(2)先端の小回り性能を向上し,病変部へのアプローチをサポート
スコープのアングル(湾曲)部と軟性部の間にある硬性部の長さを短縮したことにより,スコープ先端が胃壁に沿って滑らかに動く。上下左右の湾曲角度は従来機と同じ性能を維持。胃角などスコープが届きにくい部位にもアプローチしやすい小回り性能で,検査時間の短縮,患者の身体的負担の軽減に寄与する。

硬性部の長さを短縮して小回り性能を向上させ,病変部へのアプローチをサポート

硬性部の長さを短縮して小回り性能を向上させ,病変部へのアプローチをサポート

 

●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
マーケティング部
TEL 03-6419-8033
http://fms.fujifilm.co.jp

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