インフォコム,がん患者指導管理支援システム「OP Meister」提供開始

2015-11-18

医療情報システム(電子カルテ)

インフォコム


インフォコム(株)は,医療機関業務システムの製品ラインナップとして,がん患者指導管理支援システム「OP Meister」を新たに開発し提供を開始した。

厚生労働省が公表するがん患者数などの統計では,2011年時点のがん患者数は入院患者が約134万人,外来患者が約726万人となっており,2008年調査時の入院患者約139万人,外来患者が約686万人と比較して,増加している状況である。

このような背景もあり,2014年の平成26年度診療報酬改定は,
・2025年(平成37)年に向けて,医療提供体制の再構築,地域包括ケアシステムの構築を図る ・入院医療・外来医療を含めた医療機関の機能分化・強化と連携,在宅医療の充実等に取り組む
を掲げ,医療制度の充実を図るものとなっている。

この中で,がん医療の推進/がん患者指導管理の充実は「充実が求められる分野を適切に評価していく視点」として取り上げられており,従来は「がん患者カウンセリング料」とされていた報酬項目が,「がん患者指導管理料」として3項目に細分化された。

●がん患者指導管理支援システム「OP Meister」の概要

「OP Meister」は,がん患者への投薬指導に関する院内/薬局業務をサポートするシステムとして新たに開発し,提供を開始するもの。

電子カルテや処方/注射オーダリング,病棟薬剤業務支援/薬剤管理指導支援システム,医事会計システムなどと連携し,
・当日外来する抗がん剤投与患者の自動抽出 ・投薬情報を基にした副作用説明書や患者向けレジメン説明書,お薬手帳シールの出力 ・指導記録作成と電子カルテや医事会計システムへの情報送信
を行い,がん患者指導管理に関する一連の業務のフロー化/効率化とともに,ペーパーレス化によるコスト低減,院内情報/患者情報の紛失など情報漏えいリスク低減化にもつなげられる。

また,同社が提供している「副作用マスタ(DICS MASTER)」「薬剤管理指導支援システム(PICS)」「病棟薬剤業務支援システム(Ward Meister)」等と連携させることで,投与薬剤の副作用確認や指導/投薬記録の参照なども可能。
2014年診療報酬改定により新設された「がん患者指導管理料3」に関する業務を支援する製品である。

なお,同社は,がん患者指導管理支援システム「OP Meister」を,第25回日本医療薬学会年会(2015/11/21〜23・パシフィコ横浜)に出品,展示紹介する。

「がん患者指導管理支援システム」連携イメージ

 

※参考

■「がん患者指導管理料」
平成26年度診療報酬改定において,従来の「がん患者カウンセリング料(500点)」が,以下の3項目に細分化された。
1.医師が看護師と共同して治療方針等について話し合い,その内容を文書等により提供した場合(500点,1回に限り)2.医師又は看護師が心理的不安を軽減するための面接を行った場合(200点,6回に限り)3.医師又は薬剤師が抗悪性腫瘍剤の投薬又は注射の必要性等について文書により説明を行った場合(200点,6回に限り)

■レジメン
がん治療において,投与薬剤の種類や用量,投与方法,投与手順などを明記した治療計画(書)。単なる投与計画ではなく,投与順,投与タイミングなど「時間」の概念を盛り込んだ計画のこと。

 

●問い合わせ先
インフォコム(株) ヘルスケア事業本部
病院情報システム部 医薬品情報グループ
TEL 03-6866-3780
E-mail:med-sales@infocom.co.jp
http://www.infocom.co.jp/healthcare/

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