日立製作所,新たな成長機会を捉えるビッグデータ利活用のシステム導入支援サービスを販売開始
〜多種多様なビッグデータの統合・分析・可視化を迅速に実現するPentahoソフトウェアを活用し,新たな価値提供により新ビジネス創出を支援〜

2015-10-20

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(株)日立製作所(以下,日立)は,業務情報やセンサーデータなど多種多様なビッグデータの統合*1・分析・可視化を迅速に実現するPentahoソフトウェア(以下,ペンタホ)を用いたビッグデータ利活用のシステム導入支援サービス2種を,10月21日から販売開始する。

具体的には,ビッグデータ利活用の最適な手法を導き出すための技術支援を行う「データ利活用トライアルサービス」と,ペンタホをインストールしたシステム検証環境をクラウドで利用できる「データ利活用検証支援サービス」を提供する。ビッグデータ利活用における手法の試行・検証や検証結果の可視化・評価に関する技術支援を,それらを実行するための検証環境とあわせてサービスとして提供することで,事前検証に伴うユーザーの初期投資や作業コスト・負担を軽減する。

また,本格的なシステム導入・運用に対応した,ペンタホをインストールしたシステム実行環境をクラウドで利用できるサービスも,2015年度末までに提供を開始する予定。システムの導入から運用までワンストップで支援し,ペンタホを活用した高度なビッグデータ分析に基づき顧客に新たな価値を提供することで,新ビジネス創出を支援する。

ペンタホは,日立の米国子会社Hitachi Data Systems Corporation(日立データシステムズ社)が2015年5月末に買収した,世界180カ国以上に1,400社を超える顧客基盤を有するビッグデータアナリティクス分野のリーディングカンパニーPentaho Corporation(ペンタホ社)が提供するソフトウェア。オープンソースソフトウェア(OSS)コミュニティを活用した開発により,最新技術を迅速かつ柔軟に製品に取り込み,Hadoop*2などの新たなデータソースやさまざまなアプリケーションとの高い親和性を実現している。具体的には,100種類以上のデータ形式に対応した収集機能やデータ変換機能を有しており,多種多様なデータを迅速かつ容易に統合できるため,既存の業務システムに変更を加えることなく,さまざまなシステムを連携させた高度な分析が可能である。加えて,ビッグデータ利活用に必要な統合・分析・可視化機能を一括で提供することで,多様な組み合わせや分析軸で迅速にデータを分析・可視化することができる。これにより,経営資源を有効活用するとともに,顧客ニーズの変化をデータで捉えることができ,新たな成長機会を発見することができる。

日立は,日立グループ各社が共通的に利用でき,それぞれの顧客への価値創出の基盤となるサービスプラットフォームの開発を進めており,ペンタホをその中核と位置づけている。日立グループが展開するエネルギーや交通,ヘルスケアなどの社会インフラシステムや,顧客とのビジネスなどとペンタホを組み合わせた新たなサービスの開発を推進。例えば,(株)日立メディコが提供するMRI装置向け故障予兆診断サービス*3のデータ分析基盤として利用するなど,日立グループとしての活用を進めている。今後も,ペンタホの有するさまざまなアプリケーションやデータソースとの高い親和性を生かし,日立と顧客の持つデータや知見,システムをつなぎ価値を生み出すオープンイノベーションを推進していく。

なお,  ペンタホを活用したデモを,日立が2015年10月29日(木)~30日(金)に,東京国際フォーラムで開催する「Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015 -TOKYO-」(http://hsif2015tokyo.hitachi/ )において紹介する。

*1 統合:多種多様な形式のデータを収集し,収集したデータを連携させて分析するために,共通の形式に変換・加工する処理。
*2 Hadoop:オープンソースソフトウェアコミュニティ「The Apache Software Foundation」にて開発・公開されている,大量データの効率的な分散処理を実現するソフトウェア基盤。
*3 2015年9月11日ニュースリリース 「超電導MRI装置向け故障予兆診断サービス「Sentinel Analytics」を提供開始」 ((株)日立メディコ発表)
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2015/09/0911.html

●新サービスの特長

1.ビッグデータ利活用の手法を具体化するための技術支援を提供する「データ利活用トライアルサービス」
ビッグデータ利活用に向けたシステムの本格導入に先立ち,顧客のシステム環境の特性やデータ形式・種別などをヒアリングし,それに基づき,分析対象データの仕分けや,分析結果の可視化における要点の提示,分析結果に対する適切な評価指標の設定など,最適なデータ利活用の手法を導き出し,具体化するための技術支援を提供するサービス。また,検証結果に関するレポート作成支援や,本格導入の際のシステム要件の提案など,検証結果を踏まえたシステム本格導入に向けての支援も行う。

2.ペンタホをインストールしたシステム検証環境をクラウドで提供する「データ利活用検証支援サービス」
「データ利活用トライアルサービス」で具体化したビッグデータ利活用手法について,ペンタホをインストールした日立のクラウド上のシステム検証環境で導入効果を実際に検証できるサービス。顧客のPCから遠隔でシステム検証環境を利用できるため,顧客は導入検証用の環境を用意する必要がなく,初期投資を抑えることができる。また,サンプルデータを使った分析に加え,顧客の実データの持ち込みにも対応するなど,検証環境に対するニーズにも柔軟に対応するほか,ペンタホの優れたデータ統合機能により,多様なデータを関連させた高度なデータ分析であっても,迅速に検証結果を確認することができる。

●新サービスの全体概要

新サービスの全体概要

 

●新サービスの価格および提供開始時期

データ利活用トライアルサービス
顧客システムに関するヒアリングに基づき,最適なビッグデータ利活用の手法を導き出し,具体化するための技術支援を提供するサービス

データ利活用検証支援サービス
ペンタホをインストールしたビッグデータ利活用のシステム検証環境を,日立のクラウドから提供するサービス

価格:個別見積
提供開始:11月20日

 

●問い合わせ先
(株)日立製作所情報・通信システム社ITプラットフォーム事業本部
ニュースリリースに関する問い合わせフォームへ
http://www.hitachi.co.jp/products/it/it-pf/inq/NR/

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