バイオトロニックジャパン,全身のMRI検査が可能な条件付きMRI対応植込み型除細動器(ICD)「イフォリア 7 ICD ProMRI」 を発売
2015-5-7
イフォリア 7 ICD ProMRI
バイオトロニックジャパン(株)は2015年5月より,特定の条件下における全身のMRI検査が可能な条件付きMRI対応植込み型除細動器「イフォリア 7 ICD ProMRI」 を販売開始した。
人口100万人あたりのMR装置普及台数が世界第一位*の日本において,MRI検査は非常に身近で,リスクの低い検査として知られている。近年,条件付きMRI対応のCIEDs(心臓血管植込み型電子デバイス)は,世界的に新規植込み手術における機種選定のゴールドスタンダードになりつつある。2013年10月,日本で初めて使用可能となった条件付きMRI対応植込み型除細動器「イレスト 7 ICD Pro」では,MRI検査において撮像領域に制限があった。「イフォリア 7 ICD ProMRI」は,撮像領域に制限のない,全身撮像可能な条件付きMRI対応植込み型除細動器。MRI検査のニーズが高い頭部,脊椎領域はもとより,胸部や腹部など幅広くMRI検査に対応することが可能である。今回の製品発売について,桜橋渡辺病院循環器内科の井上耕一医師は「従来の条件付きMRI対応植込み型除細動器は,撮像領域に制限があるなど,MRI撮像条件に煩雑な面があることを否めなかった。この度バイオトロニック社より発売される条件付きMRI対応植込み型除細動器は,撮像領域に制限がなく,煩雑であったMRI撮像条件面が改善されている。このように様々なCIEDsがMRI検査に対応し,その撮像条件が緩和されていくことは非常に喜ばしいことである。」と述べている。
また「イフォリア 7 ICD ProMRI」には,全自動且つワイヤレスの遠隔モニタリング(BIOTRONIK Home Monitoring®)機能が搭載されている。BIOTRONIK Home Monitoring®は,患者さんに植込まれたデバイスから,ICDシステムの状態や不整脈をはじめとする生体情報を毎日,サーバーに送信するシステム。医療関係者はこれらの情報をPC等からインターネットを介して遠隔で確認することができ,患者様の不安を軽減できる可能性と,更には無症候性心房細動などの早期発見,および早期治療介入を実現できる可能性がある。
* OECD Health Statistics 2013
●問い合わせ先
バイオトロニックジャパン(株)
TEL 03-3473-7471
http://www.biotronik.jp/