ダコ・ジャパン,日本国内向けに次世代染色プラットフォーム「ダコ Omnis」を販売開始
2015-3-23
ダコ Omnis
アジレント・テクノロジー傘下で,がん診断ソリューションの世界的企業ダコの日本法人であるダコ・ジャパン(株)は,病理検査室向けの次世代染色ソリューションの最新モデル「ダコ Omnis(オムニス)」の日本市場での発売を開始する。
今回発表の「ダコ Omnis」は,ハードウェア,ソフトウェア,試薬からなるソリューション。IHC(免疫組織化学)およびISH (in situハイブリダイゼーション)の両プロセスを自動化でき,同一症例の並列処理を可能にする。これにより,より多くの検査結果を元に,より迅速な病理診断が可能となる。がん専門医は診断結果が判明するまでの患者さんにとっての不安な時間を低減し,適切な治療方針を選択することが可能である。
同社の病理診断事業部 ジェネラルマネージャーのクリスチャン・サウバー(Christian Sauber)氏は次のようにも語っている。
「病理検査室のあり方は千差万別ですが,ダコ OmnisをIHC製品群に追加したことで,適切なソリューションを,適切なお客様に,適切なタイミングでお届けできる能力をこれまで以上に拡充できたと確信しております。アジレントは,高品質ソリューションを提供するという揺るぎない情熱を持ち,他に先駆けて市場に投入する会社という評判を築いております。この評判を礎に,当社はお客様に,More time(時間を節約),Greater choice(より多くの選択肢),Better patient care(よりよい患者ケア)を提供していきます。最先端の病理診断は,当社の事業のコアであり,お客様からも当社の新ソリューション追加は重要であるとのお声をいただいております。」
ダコ Omnisは,最先端のソフトウェアを搭載しており,新たなレベルでの精度管理を実現している。搭載されているソフトウェアでは,検体処理や装置メンテナンスなどの主要プロセスはオペレーター個人のレベルまで追跡可能となり,精度管理の水準も大きく向上した。
スペイン・バルセロナ大学病院のペドロL.フェルナンデス博士は次のように語っている。
「このソリューションがもたらす革新的技術は,これまで解決されてこなかった病理検査室のニーズに対応するものです。ダコは病理検査室における世界各国のキーユーザーとコラボレーションするという道を選び,ともに開発したこのソリューションを市場に送り出しました。このソリューションの設計から開発・商品化までのあらゆる段階において,我々は3年以上にわたり関与してまいりました。ダコは,顧客のニーズにしっかりと耳を傾け,そのニーズに応えてくれました。」
クリスチャン・サウバー氏は次のように語っている。
「お客様にお話をうかがったところ,お客様は常に,限られた人員のなかで変動する検体数に対応することが求められているほか,迅速な診断に向け検査時間短縮の圧力にもさらされているとのことです。連続ローディング,バッチローディング,終夜運転の各オプションを搭載したダコ Omnisは,柔軟性,処理能力,効率性,検体のトレーサビリティーという点で,お客様の従前の期待を上回る全自動プラットフォームに仕上がっていると自負しております。」
またダコの他のすべての装置同様,Dako Linkソフトウェアへの接続が可能。このソフトウェアには,ネットワークへ接続している全DakoLink対応染色装置の一元管理を実現し,また病院で運用されているLIS(病理診断支援システム)との接続も可能にする。これにより検査室管理者は,ラボに持ち込まれる個々の検体スライドの処理についてさらなる精度管理が可能となる。
ダコ Omnisは,ダコ Autostainer Link 48をはじめとする,同社の既存のIHC製品群のラインアップの1つとなる。同社ではダコ Autostainer Link 48用製品の提供やサポートも継続していく。
●問い合わせ先
ダコ・ジャパン(株)
コマーシャルオペレーション
学術・マーケティンググループ
TEL 03-5802-7551
www.dako.jp