富士フイルム,移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go」に画像処理ソフトウェア「Virtual Grid」を搭載
〜回診時に,グリッドレスで高コントラストなX線画像の撮影が可能〜
2015-3-13
富士フイルムメディカルは,移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go(カルネオ ゴー)」をバージョンアップし,画像のコントラストを高めることができる画像処理ソフトウェア「Virtual Grid(バーチャル グリッド)」を3月1日より搭載可能とした。これにより,回診時にグリッド※1を使用することなく,高コントラストなX線画像を撮影することができる※2。
X線撮影では,X線画像の画質低下につながる散乱線※3を除去し,画像のコントラストを高めるため,一般的に金属製フィルター「グリッド」を使用する。グリッドは,患者や撮影状態により画像ムラが生じやすく,また撮影条件に応じて種類を変える必要がある。そのため,病棟内のベッド,車椅子,救急での撮影においては,グリッドを使用せず,画像のコントラストが低くなることがあった。また,X線撮影を行う放射線技師は,複数枚のグリッドを持ち運ばなければならず,グリッドレスで高コントラストが得られる画像処理技術が求められていた。
富士フイルム(株)は,この課題を解決するために,撮影されたX線画像から散乱線成分を除去する新しい画像処理ソフトウェア「Virtual Grid」を開発。昨年11月から同社のデジタルX線画像診断システム「FUJIFILM DR CALNEO」シリーズに導入し,好評を得ている。
今回,「FUJIFILM DR CALNEO C」シリーズ搭載の移動型デジタルX線撮影装置「CALNEO Go」に「Virtual Grid」を搭載したことにより,グリッドを使用しない撮影でも,画像のコントラストを高めることが可能になった。特に回診時のX線撮影においてグリッドを使用しないことで,回診撮影の作業の効率化と線量低減に貢献し※4,さらにCALNEOシリーズの高画質画像が提供できる。
<移動型デジタルX線撮影装置「FUJIFILM DR CALNEO Go」について>
低線量での高画質撮影を実現するDR方式X線画像診断装置「CALNEO C」シリーズ各種が搭載可能な,制御ユニットやコンソールを機器本体に内蔵した移動型X線撮影装置。
※1:乱反射したX線をフィルム,イメージングプレート,パネルなどの受像部に到達する前に除去するフィルターのこと。
※2:Virtual Grid を利用できる条件・機器については要問い合わせ。
※3:X線が被写体を通過する時に,被写体の中のさまざまな物質によって乱反射したX線のこと。
※4:同社で実施した,8:1グリッドとの比較評価(CD-RADファントム利用)では,1/2線量同等の画質を実現。
●問い合わせ先
富士フイルムメディカル(株)
営業本部 マーケティング部
TEL 03-6419-8033
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