東芝メディカルシステムズ,臨床化学自動分析装置「TBA-FX8」発売開始
〜検査室の高速化・効率化を実現〜
2015-2-27
臨床化学自動分析装置「TBA-FX8」
東芝メディカルシステムズ(株)は,高速化・効率化を実現し,信頼性の高い検査を提供する大規模・地域拠点病院,検査センター向け臨床化学自動分析装置「TBA™-FX8(ティービーエーエフエックスエイト)」の販売を開始する。 TBA-FX8は,東芝自動分析装置の中で最も検体処理スピードが速く,高機能を搭載したフラッグシップモデル。(臨床化学自動分析装置は,病院内の検体検査部門や検体検査専用施設において血液や尿などの検体に含まれるコレステロールや血糖などの生化学成分を測定する装置。)
新製品は,2つの分注ラインを効率よく高速サンプリングさせることで,比色(注1)最大2000~8000テスト/時の高速検体処理が行える。さらに産業用ロボットに使われているロボティクス技術を備えた三次元ロボットアームが効率よく検体ラックを移送することで,高速化・効率化を実現する。新製品は必要とする処理速度に応じて1台タイプから,最大4台連結タイプまで選択できる。
また多様化する試薬運用ニーズに対応するため,多くの検査室で使用実績のある汎用試薬ボトルを架設できる大容量試薬庫を2つ装備している。最大180本の汎用試薬ボトルが搭載可能(注2)となり,クラス最大のボトル架設数を実現した。
安全性,操作性の向上に配慮し,検体ラックサンプラは装置背面へ設置,そして分析部カバーを閉めた状態でも一時停止をかけずに検体をセットすることができる。さらに,主な部品交換や溶液・洗剤の補充を装置前面から行えるため,メンテナンス性も大幅に向上した。
病院の機能分化,チーム医療推進にともなう臨床検査技師の業務拡大,診療前検査へのニーズの高まり,国による医療費削減の推進など,医療環境が大きく変化する中で,検査室では,臨床検査の迅速化・効率化のニーズが年々高まっている。それらのニーズに対応するため,大量検体処理を可能にした大規模検査室向けの臨床化学自動分析装置「TBA-FX8」を開発した。
(注1):比色分析とは,色の濃淡や色調を比較することで物質を定量的に分析する方法
(注2):55mLボトル用ラック使用時
●主な特長
1.スーパーランダムアクセス方式による高速処理
・2つの分注ラインを効率よく高速サンプリングさせることで比色最大2000テスト/時を実現。
・最大4モジュール(比色最大8000テスト/時)まで接続可能。
2.クラス最大となる試薬ボトル架設数を実現
・様々な試薬運用に対応できるよう大容量試薬庫の2つのラインに,汎用試薬ボトルをそれぞれ最大90本(R1,R2共通)ずつ架設可能。
3.三次元ロボットアームがフレキシブルにラックを移送
・産業用ロボットに使われているロボティクス技術を備えた三次元ロボットアームが効率よく検体ラックを移送。
4.メンテナンス性に優れた設計
・装置前面からメンテナンスができるよう,アクセスしやすい場所に光源ランプや電極ユニット,ピエゾ攪拌子,洗浄ユニットを配置。
●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp