コニカミノルタ,カセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR PREMIUM (エアロディーアール プレミアム)」 新発売
2014-8-27
AeroDR PREMIUM
コニカミノルタ(株)は,世界最軽量※1を達成すると同時に堅牢性を向上させた,カセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR PREMIUM (エアロディーアール プレミアム)」を発売した。
近年,医療情報のIT化が急速に進む中,X線撮影画像をダイレクトに取得出来るDRが普及してきた。コニカミノルタは,画像データの送信が無線で行えるワイヤレスタイプのカセッテ型DR「AeroDR」シリーズを2011年より展開し,軽量かつ堅牢性がもたらす扱いやすさと,低線量でも高画質な性能について多くの医療現場で高い評価を得ている。
今回,世界最軽量※12.6kgを実現しハンドリング性をさらに向上した「AeroDR PREMIUM」(14×17インチサイズ)を発売した。
「AeroDR」のようなカセッテ型DRは,病室での撮影にも頻繁に使われるが,その際に診療放射線技師は片手で患者を支えたりするために,片手でカセッテ型DRを扱うことが多く,女性の診療放射線技師でも楽に取り扱いできるよう軽さが求められる。そのほかにも,さまざまな場面で技師への負担を軽減するために,「AeroDR」にも,さらに軽量化を要望する声が多く寄せられていた。この要望に応えるため,「AeroDR PREMIUM」では筐体および構成部品の設計を見直し,従来の「AeroDR」よりも約10%軽量化した。
また,撮影頻度の高い検査室に加えて,手術室,救急医療,災害現場など様々な場面での利用拡大に伴い,ハードユースに耐えうる性能の要請も強くなった。これに対し,耐荷重,耐落下性能の向上,防水設計といった堅牢性の向上を実現させている。
さらに,次の撮影までのサイクルタイムを従来の「AeroDR」の約1/2と大幅に短縮。これによって撮影にかかる時間も短くなり,整形外科などで同じ部分を何枚も撮影する際に患者が痛みを伴う姿勢で撮影を待つ時間や,集団検診などで患者が順番待ちをする時間が短くなるなど,患者への負担も軽減される。
●カセッテ型デジタルX線撮影装置「AeroDR PREMIUM」の主な特長
1.世界最軽量※12.6kg
さらに軽くという多数の要望により,内蔵されたバッテリーを含めても重量2.6kgと,14×17インチサイズのワイヤレスタイプDRとして世界最軽量を達成。
筐体および構成部品の設計を徹底的に見直し,従来の「AeroDR」よりも約10%軽量化し,優れたハンドリング性を実現した。
2.耐荷重,耐落下の性能向上
軽量化だけではなく,さらなる堅牢性を追求。落下への耐性を高めるために,特に衝撃を受けやすい角部の剛性と衝撃吸収性を向上させた。
また,病室などのベッド上で,上体を起こしながらカセッテ型DRを当てて撮影する場合を想定して,"曲げ"に対する強度をアップし,両端2辺を支持して上に荷重を加える場合の強度は従来の「AeroDR」の約2倍※2を達成した。
3.撮影間隔短縮により,待ち時間を軽減
ハードウェアの改良とソフトウェアの最適化により,1枚撮影した後の次の撮影可能時間までの間隔を短縮。次撮影までのサイクルタイムは,従来の「AeroDR」の約1/2。これによってX線撮影の効率が上がり,撮影にかかる時間が短くなり,患者の待ち時間も短くなる。
4.長時間駆動を実現したバッテリー性能
内蔵されているリチウムイオンキャパシタの容量の拡大と省電力機能の強化によって駆動時間が長くなり,従来の「AeroDR」に比べ,撮影可能枚数を約1.5倍※2に増やすことが可能となった。これにより,いくつもの病室を回診しながら撮影する場合でもバッテリーの交換や充電作業など,バッテリー運用であることを忘れさせてくれるストレスフリーな環境を提供する。
※1 2014年8月27日現在。
※2 同社従来品との比較。試験方法は同社基準による。
●標準価格
2580万円(税別)
●問い合わせ先
コニカミノルタヘルスケア(株)
TEL 03-5323-7525
ヘルスケア製品ホームページ:http://konicaminolta.jp/healthcare/