ボストン・サイエンティフィック,朝日インテックとのFFR(冠血流予備量比)ワイヤー共同開発・供給プログラムを発表
〜先進的な新FFR測定用ガイドワイヤーの開発およびボストン・サイエンティフィックRotablator RotaWireのさらなる改良に向けたプログラムに合意〜
2014-8-20
※2014年8月19日に米国ボストン・サイエンティフィック社発表プレスリリース翻訳
ボストン・サイエンティフィックコーポレーションは,朝日インテック(株)との,新しい先進なFFR(冠血流予備量比)ワイヤーを開発・製造するための共同プログラムについて発表した。このプログラムは両社が,既存のFFRワイヤーに比べて飛躍的に操作性を高めた機器を開発するという目的に焦点を絞ったものである。
FFR市場は,世界で2億5千万ドルを上回る規模を持つインターベンショナル・カーディオロジーにおける新規勃興の分野であり,2桁の成長率を見せている。FFR(冠血流予備量比)の使用による経皮的冠動脈形成術(PCI)は費用対効果に優れ,同時に1年間のMACE(主要心事故)の率を減少させる。両社が共同で開発するFFRワイヤーは,ボストン・サイエンティフィックのPolaris Multi-Modality Imaging Systemでの使用を前提に設計されている。
両社はまた,プログラムの一環として,ボストン・サイエンティフィックのRotaWire™ Atherectomy Guidewireの主要部分の改良強化に関する連携を取ることに合意した。朝日インテック社は,改善された操作性と制御能力を備えるようボストン・サイエンティフィックにより設計された最新式のRotaWire™ Atherectomy Guidewireへ部品提供を行う。RotaWire™ Atherectomy Guidewireは,独自の0.009インチ(0.23mm)径のワイヤーで,冠動脈石灰化病変の治療に用いられて市場をリードしているボストン・サイエンティフィックのCoronary atherectomy systemに使用される。
朝日インテック社が製造した部品の採用によるRotaWire™ Atherectomy Guidewire の性能向上は,複雑な冠動脈疾患の治療において使用される製品のさらなる改善に対するボストン・サイエンティフィックの継続的なコミットメントを示す証拠となる。
ボストン・サイエンティフィックのインターベンショナル・カーディオロジー グローバル社長のケビン・バリンジャー氏は,「ボストン・サイエンティフィックは,朝日インテック社と共同で取り組むことにより,冠動脈疾患の患者様の症状改善に役立つことを大変期待しています。」と述べ,「朝日インテック社のガイドワイヤー技術は他社に追随を許しません。私たちの技術の持つ強みと組み合わせれば,インターベンショナル・カーディオロジーの世界において,まさに差別化された独自の製品を生み出すチャンスが訪れることになります。」と付け加えた。
朝日インテック(株)の代表取締役社長・宮田昌彦氏は「ボストン・サイエンティフィックはセンサーやアテレクトミーで優れた技術を保有しています。それらの技術と我々のワイヤーや部材に関する専門性を融合させることで,これらの製品の操作性を格段に高めることができるでしょう」と述べ,「ボストン・サイエンティフィックとのパートナーシップを通じて,我々は患者様のQOL 向上に貢献することができると確信しています。」と付け加えた。
伸線技術,ワイヤーフォーミング技術,トルク技術,およびコーティング工程を用いてワイヤーの最適なバランスを実現する朝日インテック社の独自の技術は,市場をリードするPTCAガイドワイヤーの多くで利用されている。
ボストン・サイエンティフィックは,この2つの特別なワイヤーを2015年に製品化することを予定している。
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