東芝,貼付け型ウェアラブル生体センサ「Silmee™ Bar type」発売
〜テレヘルス(遠隔医療)時代のキーデバイスを目指す〜

2014-7-9

東芝


貼付け型ウェアラブル生体センサ「Silmee™ Bar type」

貼付け型ウェアラブル生体センサ
「Silmee™ Bar type」

東芝は,人体に貼り付けて,心電位,脈波,体動,皮膚温を測定する生体センサ「Silmee™ Bar type」を製品化し,大学・研究機関・企業向けに9月から国内で販売を開始する注1

新製品は,ゲルパッドで胸部に貼りつけることで,心電位・脈波・体動・皮膚温という生体情報を同時に連続計測できる防水小型のウェアラブル生体センサ。計測したデータを元に,心拍間隔,脈波間隔,体動量,姿勢を算出し,Bluetooth®注2 通信を介してスマートフォンやタブレットに結果を表示する。また,同社は制御・通信を行うインターフェース仕様「Silmee™ API」注3 をパートナーに提供し,多様な応用システム・サービスの開発をサポートしてヘルスケア分野のオープン・イノベーションを推進する。

貼付け型ウェアラブル生体センサ「Silmee Bar type」

新製品の活用事例の一つは睡眠の質の解析。現状,睡眠の質を解析するためには,頭部や体に多数の電極を貼りつけて一晩眠りながら,脳波,呼吸,体動,眼球などを計測する大規模な検査が必要である。新製品は,胸部に一つ貼りつけるだけで,心拍間隔・脈波間隔の変動データを元に自律神経解析を行うことができ,更にその結果に基づき睡眠の質,リズムなどの解析を行うことができる。

新製品は,その他にもヘルスケアの様々な用途で活用できる可能性を有している。同社は,大学・研究機関・企業等において新製品が活用され,人々の健康管理や予後・介護における見守り支援をはじめ様々な実証実験・研究が進むことを期待している。「Silmee™ Bar type」がテレヘルス(遠隔医療)時代に向けたキーデバイスとなり,「みんなが健康でいきいき生活できる社会」の実現に貢献することを目指す。

新製品は,7月16日~18日に東京ビッグサイトで開催される「国際モダンホスピタルショウ2014」に展示される予定。

同社は,安心・安全・快適な社会「Human Smart Community」の実現への貢献を目指しており,東芝グループの持つ幅広い技術を結集し,ヘルスケア事業を積極的に展開している。「予防」「診断・治療」「予後・介護」「健康増進」の4事業分野を強化し,2015年度に6000億円の売上を目指す。

注1 非薬事品の為,診断,治療を目的とした販売,授与はできない。実証実験・評価用としての使用を想定。
注2 Bluetooth®は,Bluetooth SIG, Inc.の登録商標。
注3 APIは,Application Programming Interfaceの略で,ソフトウェア・コンポーネントのインターフェース仕様。

 

●問い合わせ先
(株)東芝
ヘルスケア社営業統括部
TEL 03-3457-3691
http://www.toshiba.co.jp/

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