東芝メディカルシステムズ,新型PET-CTシステム「Celesteion(セレスティオン)」販売開始
〜最先端の技術を搭載した,患者さんにやさしい,臨床で求められるPET-CTシステムを提供〜
2014-4-11
新型PET-CTシステム
「Celesteion(セレスティオン)」
東芝メディカルシステムズ(株)は,PET装置(陽電子放射断層撮影装置)とCT装置(コンピュータ断層撮影装置)を一体化したPET-CTシステム「東芝スキャナ Celesteion™ (セレスティオン)」を4月11日より国内で販売開始した。 このCelesteionは,パシフィコ横浜で開催される国際医用画像総合展(ITEM2014)で展示される。
●開発の背景
PET-CTシステムは,CTの形態画像とPETの機能画像を組み合わせたモダリティシステムとして,現在ではがんの診断に欠かせない画像診断装置となっている。国内での検査数も年々増加しているが,今後はがんの初期診断,病期診断,治療方針の策定だけでなく,治療効果判定や治療計画においてもPET-CTの必要性がますます高まってくると考えられる。
近年PETの画質を向上させるTOF(Time of Flight)技術やCT被ばく低減技術などのPET-CTシステムの技術革新が進んでいる。
同社は,これら最先端の技術を搭載することにより,がんの診断を主とする臨床で求められるPET-CTシステムとして,今回Celesteionを開発した。
●主な特長
最先端の技術を搭載しつつ,日常の臨床で求められるパフォーマンスを実現
TOF(Time of Flight)とは,対消滅ガンマ線の発生点を特定する技術であり,これにより画像のコントラスト,S/N比(シグナル・ノイズ比)が向上する。Celesteionは,一体型のPET検出器モジュール,光学系や回路・処理系の最適化設計により,TOFにおける画質改善効果の重要な指標である「時間分解能」においてクラス最高(※)の450ps(ピコ秒)以下の性能を実現し,従来型のPETよりも高いコントラスト,S/N比の画像を得ることができる。
さらに,CTは高精細0.5mm×16列(32スライス),0.5秒回転が実現可能な,実績あるAquilion™シリーズの基本スペックと,東芝独自の被ばく低減技術「AIDR 3D」を標準で搭載しており,日常の臨床で求められるPET-CTシステムのパフォーマンスを実現する。
PET-CTとしては最大(※)のガントリ開口径により,患者さんにやさしい検査が可能
PET-CT検査は,CT撮影の後に連続してPET撮像を行うため,10分から20分程度のスキャン時間となる。そのためガントリ内での心理的不安を軽減し安心した検査を提供できることは患者さんにとって非常に重要と考えている。Celesteionは,CT部が直径90cm,PET部が88cmというPET-CTシステムとしては最大のガントリ開口径を採用しており,患者さんにとって快適な検査環境と,全身検査に適した広いFOVを提供することができる。
また,大開口径により,患者さんのポジショニングの自由度も広がるため,フラット天板(オプション)や固定具を使用した体位でのPET-CT撮影も可能となり,異なる装置間で同一の固定具を使用することで患者さんの位置の相関性が高精度に保たれる。
CTに被ばく低減技術 「AIDR 3D」を標準で搭載,PET-CT検査による患者さんの被ばく低減に配慮
CelesteionのCTにも,最大約75%の被ばく低減(同社比)を実現できる「AIDR 3D」を標準で搭載している。高画質と被ばく低減を両立させ,患者さんにやさしい診断環境を提供するAIDR 3Dのコンセプトを,CelesteionのPET-CT検査でも実現する。
コンパクトな設置スペースと正確な位置情報の収集が可能な寝台
Celesteionは,PETとCTの一体型ガントリで構成されており,コンパクトな設置スペースを実現している。また,寝台と移動ベースを組み合わせることで,寝台天板の位置ずれによるPET画像とCT画像の物理的なずれが排除され,定量性が高いPET画像や精度が高いフュージョン画像が得られる。
※2014年3月末調査
●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp
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