ワコムの液晶ペンタブレットで信州大学附属病院放射線科の画像診断の精度と省力が向上
2014-4-3
(株)ワコムの液晶ペンタブレット「DTK-2200」が国立大学法人信州大学医学部(長野県松本市,医学部長:福嶋義光)画像医学講座(放射線科)に導入された。主に画像診断システム(Picture Archiving and Communication System,以下PACS)の関心領域(region of interest,以下ROI)設定に使用されている。
「新たな画像診断法の開発」は放射線医学の重要なテーマである。病変が高精度かつ効率的に診断されたと判定されるとその診断法の有用性が実証される。その判定では画像上の臓器,病変などにROIが設定され,それらROIの画素値をもとに数学モデルを利用した解析がなされる。すなわち,ROI設定は画像診断法の有用性が正確に判定される土台であり,最も重要なプロセスである。
信州大学ではROI設定の精度と省力を両立するのに液晶ペンタブレット「DTK-2200」が大きく貢献した。導入前はマウスでトレースしていたため,思い通りの線が描けず不正確になりがちで,トレースのやり直しもしばしばあった。例えば100箇所のROIトレースでは10時間を要していた。しかし「DTK-2200」の導入で,正確にトレースできるようになり,作業時間が10分の1に短縮された。
「DTK-2200」をPSP(株)のPACS「EV Insite®」と連携させると,ROIに含まれる画素値,面積などのデータが自動的に計算・記録・保存される。たとえ画像が閉じられても,これらのデ-タファイルを開くだけで,過去のトレースが画面上に瞬時に再表示され,ROI設定の継続や修正が行える。加えて,トレースしたROIの数値デ-タは表計算ソフトに簡単にアウトプットできる。「EV Insite」はPACSとして全国の病院に広く普及しており,これらの機能は標準付属のため,「EV Insite」が導入されている施設なら「DTK-2200」を追加するだけですぐ使えるのも大きな魅力である。
ワコムの液晶ペンタブレットは,ワークスペースや使用用途に合わせて,様々な画面サイズを選べる。また,画面に直接ペンで描きこむことができ,あたかも紙の上で線をトレースするように,思い通りに描画することが可能。高性能なペンで視差ずれや遅延なく正確に線を描けるので,短時間で作業を行うことができる。直感的な操作で,複雑な臓器の形に沿って自由に線を描けるため,疲弊することなく,作業効率も格段に向上する。
※信州大学医学部附属病院放射線科の導入事例の詳細はこちらから:
http://tablet.wacom.co.jp/medical/solution/communication-use/case03/
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