日本アキュレイ,「サイバーナイフM6シリーズ」次世代放射線治療機器の最新機種 国内販売開始
―患者負担を軽減する高精度照射を実現,より多くの症例に適用―
2014-4-2
放射線治療機器「サイバーナイフM6シリーズ」
※ 画像はイメージ
日本アキュレイ(株)は,新たに放射線治療機器「サイバーナイフM6シリーズ」(以下,本シリーズ)の薬事承認を取得し,2014年4月14日より販売を開始する。
販売に先立ち,4月11~13日の期間,パシフィコ横浜において開催される国際医用画像総合展(ITEM2014)にて国内で初めて公開展示する。
「サイバーナイフM6シリーズ」は,線量を高精度で最大化し,副作用の最小化と患者さんの快適性の最大化を可能にする。サイバーナイフの特長である最新の腫瘍移動対策技術を,本シリーズにおいても今後も継続して患者さんに提供する。また,ターゲットの動きに放射線ビームを自動調節し,マージン※1を最小化して正常組織や重要臓器への照射を減らす。本システムで治療を受ける患者さんは,息止めや圧迫といった呼吸制限や頭部固定のための金属フレームの装着の必要がない。
※1 腫瘍の動きやがん細胞の浸潤,機械的誤差などを考慮した上で,腫瘍への照射を確実にするために周囲に設定するものである。多くの場合,正常組織も含まれる。
同社代表取締役社長 穂積 重紀氏は次のように述べている。「アキュレイでは,患者さんが進化した医療技術で治療を受け,快適性を高めていただくことを最優先に考えています。当社は,ユーザーが長期にわたって革新的ながん治療技術を適切に使用していただけるように,卓越した保守サービス,サポート,教育機会の提供に努めています。」
また,アキュレイ 社長兼CEOであるJoshua H. Levine氏は「本シリーズの上市は,当社の日本市場における戦略的成長プランにおける重要なマイルストーンです。日本のユーザーと患者の皆様に最新のサイバーナイフ技術をお届けできることを嬉しく思います。サイバーナイフM6シリーズは,臨床現場には柔軟性や治療時間の短縮,使い勝手の良さを,患者さんには高精度ながん治療を提供します。」と述べている。
これまで同社では,「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム」は2010年7月に,また「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム VSI」は2012年に薬事承認を得ており,頭蓋内・頭頸部に加えて体幹部病変に対する治療が可能である。
「サイバーナイフM6シリーズ」について
サイバーナイフシステムは,定位放射線治療(SRS)・定位体幹部放射線治療(SBRT)を低侵襲で行うために最適化されている。治療中に腫瘍の動きを追尾し自動的に補正する機能により,高線量を高い精度で照射する能力を備えており,一人ひとりの患者さんの治療ニーズに合わせることができる。患者さんは自然な呼吸を続けながら高精度な放射線治療を受けることができ,治療は比較的少ない日数で副作用が少なく,生活の質を落とすことがない。
●問い合わせ先
日本アキュレイ(株)
マーケティング 武田/相子
TEL 03-6265-1544
http://www.accuray.co.jp/