日本アキュレイ,大阪大学医学部附属病院に「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム」を設置完了,治療開始
〜治療対象部位の拡大,臨床研究の推進へ〜
2014-2-12
大阪大学医学部附属病院に
新たに設置された放射線治療機器
「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム」
(第4世代)※ 画像はイメージ
日本アキュレイ(株)は,大阪大学医学部附属病院における放射線治療機器「サイバーナイフ ラジオサージェリーシステム」(以下,サイバーナイフ)※1の設置が完了し,治療が開始されたことを発表した。
大阪大学医学部附属病院は,地域がん診療連携拠点病院として関西圏のがん診療を支えてきた。また,大学病院として,がん診療を専門とする多数の医療者と最新の設備を有し,多くの種類のがんの患者さんに対して標準的治療とともに先端的治療を提供している。サイバーナイフによる治療は1998年から開始され,主に脳腫瘍・頭頸部腫瘍に対しての定位放射線治療を行ってきた。新機種による治療は2014年1月下旬から開始されている。
今回の新機種導入の目的について,放射線治療学講座教授の小川和彦氏は「より質の高い放射線治療を提供するために,当科は大阪府の中核となるばかりでなく,全国でもトップレベルの放射線治療科となるべく診療の向上に努めております。サイバーナイフの新機種導入によって症例数を積み重ね,より高い治療効果を上げるための研究にも取り組みたいと考えています」と語っている。また,放射線治療学講座准教授の吉岡靖生氏は「呼吸の動きに対応する追尾機能が強化されたことにより,サイバーナイフによる体幹部治療が当院でも開始されます。従来から治療を行っていた部位に加えて,肺,肝臓,前立腺へと治療部位を拡げる予定です。また,線量率が前世代の2倍になったことにより治療時間の短縮化も期待しています」とコメントしている。
サイバーナイフシステムのテクノロジーは,頭蓋内・頭頸部に加えて体幹部病変にも,主に体幹部定位放射線治療(Stereotactic Body Radiation Therapy:SBRT)を提供する。また,呼吸追尾システム「Synchrony® 呼吸追尾システム」を搭載し,照射ターゲットを高精度で捉え有効線量を照射することが可能で,重要臓器や正常組織に隣接した腫瘍の治療も可能にする。
大阪大学医学部附属病院について
大阪大学医学部附属病院は1869年に大阪府が大福寺内に設置した仮病院・医学校を起源とし,「教育・研究・診療」を推進してきた。「地域に生き世界に伸びる」のモットーに従い,地域中核病院として幅広い医療活動を行いながら,世界に発信できる先進医療の開発を行っていくことを目指している。(http://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/
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※1 本システムは,2010年,サイバーナイフシステムの第4世代として厚生労働大臣による薬事承認を得た。
●問い合わせ先
日本アキュレイ(株)
マーケティング 武田/相子
TEL 03-6265-1544
http://www.accuray.co.jp/