GEヘルスケア・ジャパン,穿刺用新型プローブ「C2-6b-D プローブ」発売
〜肝がんのRFA治療における正確性と安全性をさらに向上〜

2013-11-11

超音波

GEヘルスケア・ジャパン


C2-6b-D プローブ

C2-6b-D プローブ

医療課題の解決に取り組むヘルスケアカンパニー,GEヘルスケア・ジャパン(株)は,肝がんのRFA治療(ラジオ波焼灼療法)などで使用する穿刺用新型プローブ「C2-6b-D プローブ」を,11月11日(月)より発売する。

アジアの疾患〜肝臓疾患

肝がんは日本を含め,アジア・アフリカに多く欧米には少ない傾向にあり,アジアの患者数が世界の約7割以上を占めている。日本における肝がん死亡者(2011年)は年間およそ3万人*1 を超え,男女比は7:3で男性に多く,男性のがん死因の第3位,女性では第6位を占め,高齢化に伴い増加傾向にある。肝がんの治療法には,肝切除(肝移植),穿刺療法(RFA,経皮的エタノール注入療法),肝動脈塞栓術がある。超音波ナビゲーションを使用した早期肝がんの標準的な治療であるRFAは,1995年頃から欧米で開発され,日本では1999年頃から広く臨床使用されている。2004年4月には,日本でも保険適用手術として認められ,肝細胞がんに対する標準的な治療として位置づけられている。

高画質とアプローチ性の良さを兼ね備えることで,より正確な施術が可能に

穿刺角度 画像表示例

穿刺角度 画像表示例

肝がんのRFA治療は,広く超音波ガイド下で行われているが,その際超音波診断装置の心臓部となり,画質や操作性能を大きく左右するのが超音波ビーム送受信のセンサーであるプローブである。日本では,ターゲットへのアプローチ性を重視するため形状が小さいマイクロコンベックスタイプが主流となっているが,画質および穿刺時のブラインドの発生が課題とされてきた。「C2-6b-D プローブ」では,広帯域でかつコンベックスタイプを採用することで高画質を実現,また,患者との接地面の一部に針を通すためのスリットを入れることで,ターゲットとなる部位への高いアプローチ性を持たせるとともに穿刺時のブラインドを少なくすることに寄与する。画像の質を高めブラインドを少なくすることで,穿刺ルートへの脈管や消化管の入り込みなどを画像で確認でき,施術時のリスクを低減し,「人にやさしい医療」の提供を目指す。

安全性,効率性を向上させるディスポーザブルニードルガイドアタッチメントやFusion機能・造影機能を搭載

針を固定するニードルガイドを滅菌ディスポーザブル仕様としており,清潔かつ一日に複数回の使用が可能な施術環境を実現させたほか,CT,MRなどと同期した表示が可能なFusion機能や,超音波造影で用いられる造影剤「ソナゾイド®」を感知する造影機能などを採用し,手技の安全性や効率性,正確性を向上させる機能を搭載した。

「C2-6b-D プローブ」を搭載する汎用超音波診断装置「LOGIQ S8」について

「C2-6b-D プローブ」は,汎用超音波診断装置「LOGIQ S8」に装着させて使用する穿刺用プローブ。 「LOGIQ S8」は,肝疾患診断向けの機能を充実させた小型軽量モデルで,GEのヘルスケアに関する世界戦略「ヘルシーマジネーション(healthymagination)」の重点分野のひとつである「地域に適した技術開発」の 一環として,日本人の身体的特徴に合わせて画像の最適化が施されている。

GEヘルスケア・ジャパンの肝臓疾患への取り組み

GEヘルスケア・ジャパンは,GEの世界戦略「ヘルシーマジネーション」のもと,世界に先駆けて日本が直面する超高齢社会の到来に伴いニーズが高まる分野に対して,トータルに製品やソリューションを提供していくCare Area Focusを戦略に掲げて「地域に適した技術開発」を進めている。肝がん患者の世界分布ではアジアが約7割強を占めており,日本でも多くの患者がいることから,肝臓疾患への対策を重要課題と捉え,日本から世界へのソリューションを発信している。今回の「C2-6b-D プローブ」の発売により,より安全でより正確な肝がん治療をサポートする。

 

*1: 出典:公益財団法人がん研究振興財団「がんの統計 2012」(2011年中に肝臓がんで死亡した人:31,875 人)

製品名(薬事販売名):C2-6b プローブ
医療機器認証番号:225ABBZX00072000
初年度国内販売目標:60本

 

●問い合わせ先
GEヘルスケア・ジャパン(株)
コミュニケーション本部
ブランチャード / 松井
TEL 0120-202-021
www.gehealthcare.co.jp

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