東芝メディカルシステムズ,CT生産累計30,000台達成
〜被ばく低減技術の全機種標準搭載を機に,生産台数を加速〜
2013-11-8
Aquilion ONE™ / ViSION Edition
東芝メディカルシステムズ(株)は,CT装置生産累計30,000台を達成した。同社は1978年に国産初の全身用CT装置を開発して以来,世界中の医療施設との共同研究をもとに,数々の日本発の最新技術を開発し,日本国内はもとより世界各地の医療施設にCTを販売してきた。
CTの生産台数は2011年1月の累計25,000台以降,2年10か月で5,000台の生産を達成した。これは,同社が2011年12月に発表し,全機種に標準搭載した最新被ばく低減技術「AIDR 3D」の臨床的有用性が評価された結果と考えている。
近年,医療被ばくへの関心が高まっており,患者さんにやさしい画像診断が求められている。AIDR 3Dは逐次近似法を応用した東芝独自の最新画像再構成技術で,最大でノイズを50%,被ばくの75%低減を実現しながらも再構成時間はほとんど変わらず,日常CT検査の検査時間に影響を与えることはない。さらに心電同期撮影,動態撮影,Dual Energyスキャンといった様々な撮影にも適用でき,実際の臨床現場においてストレスなく使用できる。
同社は「日本のCT検査の被ばくを半減させたい」との思いから,CT全機種への最新被ばく低減技術を標準搭載することにし,多くの支持を得た。
記念すべき3万台目のCTは320列エリアディテクターCT Aquilion ONE™ / ViSION Edition(アクイリオン ワン ビジョン エディション)で,愛知県の医療施設に納入される予定。Aquilion ONEシリーズは,160mmの幅を最速1回転0.275秒で,心臓や脳など臓器をまるごと撮影することが可能で,患者さんの負担を軽減しながら今までにない新しい診断価値を提供できる装置として世界中から注目を集めている。
そしてこのAquilion ONE™ / ViSION Editionは,世界最大の登録者数を誇る放射線科医師・技師向け会員サイトAuntMinnie.comより,2013年の「世界最高の画像診断装置」に選ばれた。
http://www.auntminnie.com/index.aspx?sec=sup&sub=cto&pag=dis&ItemID=105244
Aquilion ONEシリーズは世界で707台(内,国内で210台)(2013年10月末現在)出荷されている。
●東芝のCT生産のあゆみ
1978年 | 国産初の全身用CT装置を開発・発売 |
1982年 | 1,000台生産達成 |
1985年 | 世界初 1回転1秒で連続回転を可能に(スリップリング技術) |
1986年 | 米国でヘリカルCT特許取得 |
1989年 | 撮影条件をプログラムに組み込み,操作性を向上 |
1990年 | 世界初 ヘリカルスキャン(オプション)搭載 5,000台生産達成 |
1993年 | 高性能固体検出器を搭載したヘリカルCT装置を開発・発売 |
1994年 | 1回転1秒のヘリカルCT装置発売 |
1998年 | 9月 10,000台生産達成 |
1999年 | 世界最小スライス幅0.5mmの4列マルチスライスCT発売 |
2002年 | 16列マルチスライスCT発売 |
2004年 |
3月25日 15,000台生産達成 世界初の0.5mmスライス64列検出器マルチスライスCTを発売 |
2007年 |
10月 20,000台生産達成 11月 1回転0.35秒で脳や心臓などの臓器全体を撮影可能とした320列エリアディテクターCT Aquilion ONEを発売 |
2008年 | 12月 320列エリアディテクターCT技術を用いた国際的多施設合同臨床試験:「CORE320」がスタート |
2010年 | 12月 25,000台生産達成 |
2011年 | 10月 低線量CT撮影を可能とする新再構成法AIDR 3D開発 |
2012年 | 7月 320列エリアディテクターCT Aquilion ONE / ViSION Editionを発売 |
2012年 | 9月 320列エリアディテクターCTを使用したCTアンギオグラフィと心筋CTパフュージョンの組合せ検査の有用性を,初めての国際マルチセンタースタディが立証 |
2013年 | 11月 30,000台生産達成 |
●問い合わせ先
東芝メディカルシステムズ(株)
広報室
TEL 0287-26-5100
http://www.toshiba-medical.co.jp