ギブン・イメージング社,第3世代のPillCam® SB の薬事承認を日本で取得
2013-9-24
※2013年9月17日発表抄訳
ギブン・イメージング社は,2013年9月23日,PillCam® SB 3が日本の当局から薬事承認を取得したことを発表した。これにより,世界第2位のヘルスケア市場である日本の医師がクローン病などの小腸疾患の検出とモニタリングに,最先端の第3世代のPillCam®カプセル内視鏡技術を利用できるようになる。
ギブン・イメージング社のホミ・シャミール社長兼最高経営責任者は次のように述べている。
「PillCam® SB 3カプセル内視鏡システムの日本での薬事承認は,消化管異常の検出,モニタリングのための革新的なツールを世界中の医師に提供しようという当社の取り組みの成果を如実に示しています。日本でのPillCam® COLONの承認取得を皮切りに,米国ではPillCam® SB 3の承認取得,そして今回の日本でのPillCam® SB 3の薬事承認取得という規制当局の認可が続いています。日本は極めて重要なヘルスケア市場であり,PillCam® SB 3の有益性を実際の臨床診療にいかに組み込んでいくか,日本の医師と共に探っていけることを楽しみにしています。」
PillCam® SB 3カプセル内視鏡システムには,カプセル,レコーダ,センサベルト,ソフトウェアが構成品として含まれており,より高い画像解像度を実現されている。新しく採用されたアダプティブ・フレームレート(AFR)技術によって,カプセル内視鏡の消化管内の移動速度に応じて撮像フレームレートが自動的に切り替わる機能が付加した。またこのシステムのソフトウェアを改良したことにより読影効率の向上が期待される。ギブン・イメージング社は,PillCam® SB 3の日本での販売を2014年に開始する予定。また,保険適用の申請も予定している。
獨協医科大学医療情報センター長の中村哲也氏は次のように述べている。
「PillCam® SB 3カプセル内視鏡システムは,解像度の向上や小腸粘膜の撮像領域拡大など,内視鏡としての性能が大幅に見直されているだけでなく,読影作業の効率化も図られています。これにより,昨年大幅に適用拡大されたギブン・イメージング社の小腸用カプセル内視鏡は,小腸疾患の診断治療においてより重要な役割を担うことになるでしょう。」
ギブン・イメージング社は,2013年10月9日~12日に東京で開催される日本消化器関連学会週間(JDDW)の会議に参加する。ギブン・イメージング社の担当者がブース#6 で,PillCam® SB 3カプセル内視鏡システムの最新機能や特徴,ならびにギブン・イメージング社が提供している,PillCam® COLON 2などの製品ポートフォリオについて紹介する。
PillCam® SB 3について
PillCam® SB 3カプセル内視鏡は,クローン病,鉄欠乏性貧血,原因不明の消化管出血(OGIB)等に関連する小腸の異常を可視化し,モニタリングするための侵襲性の極めて低い検査手技を提供する。サイズは11mm x 26mm,重量は4グラム未満。第3世代となるPillCam® SB 3は撮像カメラと光源を内蔵し,毎秒2~6枚の速度で画像を転送する。PillCam® SBは2001年に初めて米国食品医薬品局(FDA)より承認を取得しており,2歳以上の患者さんの小腸を可視化する非常に精度が高く,患者様にやさしい検査ツールとして評価されている。PillCam® SB 3は,ギブン・イメージング社の業界リーダーとしての独自の経験とコラボレーティブな努力の結晶であり,これまで200万件を超える検査実績と1,900件を超える臨床試験でその価値が実証されている。
PillCam®カプセル内視鏡には,カプセルの滞留と誤嚥,皮膚刺激のリスクがある。また,内視鏡的に留置することにより,他のリスクが発生する場合もある。合併症が発生した場合は,内科的,内視鏡的,外科的介入が必要になることがある。
●問い合わせ先
ギブン・イメージング(株)
マーケティング部
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