ギブン・イメージング,小腸用カプセル内視鏡PillCam® SB がクローン病のモニタリングと管理を支援することを裏付ける試験データを発表

2013-5-30

内視鏡

ギブン・イメージング


PillCam® SB 2 plusカプセル。11×26mmと大きめのビタミン剤程度。これまで80か国以上で170万人以上の使用実績がある

PillCam® SB 2 plusカプセル。
11×26mmと大きめのビタミン剤程度。
これまで80か国以上で170万人以上の使用実績がある

※2013年5月21日発表翻訳

ギブン・イメージングは,2013年5月21日,クローン病をはじめとする小腸病変を有する患者さんまたはそれが疑われる患者さんの診断,モニタリング,管理における小腸用カプセル内視鏡PillCam® SB の価値を裏付ける複数の新しい試験結果を発表した。これらの試験結果は,フロリダ州オーランドのオレンジカウンティコンベンションセンターで2013年5月18日から21日の期間に開催されている米国消化器病週間(DDW)で発表されている。ギブン・イメージング社はこの期間中,ブース番号1059で機器展示を行った。

米国ロサンゼルスのシーダーズ・シナイ医療センター小腸内視鏡科副部長のNeel K. Mann, M.D.は次のように述べている。「PillCam® SBは随分前から小腸疾患の検出において重要なツールとみなされています。今年のDDWで発表されている興味深い新規の試験からも,クローン病患者の粘膜治癒のモニタリングにおける小腸カプセル内視鏡の有用性が確認されており,患者の治療成績の改善に役立っています。」
DDWでは,クローン病患者さんにおけるPillCam® SBの臨床的有用性や疾患管理の改善におけるプラスの影響を強調するポスター発表が複数報告されている。

「ワイヤレスカプセル内視鏡は非狭窄性クローン病の転帰を改善する:治療前後のカプセル内視鏡(CE)による評価」(ポスター発表Sa1634)(カリフォルニア州ロサンゼルスのシーダーズ・シナイ医療センター消化器科,Neel K.Mann, M.D., M.P.H.およびSimon K. Lo, M.D.)
この遡及的検討では,クローン病が疑われる患者さんまたは分類不能炎症性腸疾患の患者さんの60%超において,これらの疾患表現型をカプセル内視鏡によって再分類することができ,これにより,これらの患者さんの転帰管理の方法が変更された可能性がある。さらに重要なこととして,カプセル内視鏡による治療後評価において,非狭窄性クローン病患者さんの70%に粘膜治癒が確認され,疾患転帰の好転と治療目標の達成が示された。

「クローン病術後早期再発の評価における小腸カプセル内視鏡:プロスペクティブな縦断的研究」(ポスター発表Su1199)(イタリア・ローマのトル・ヴェルガータ大学の研究者)
この研究では,クローン病術後早期再発の評価をゴールドスタンダードのileocolonoscopy(IC)と比べた場合の小腸カプセル内視鏡の価値を分析した。この研究では,クローン病の術後,早期に小腸カプセル内視鏡を使用すると,従来の標準手技では検出できない一部の患者集団の上部消化管における表在性病変を可視化できると結論している。

「日本人のクローン病患者におけるカプセル内視鏡のルイススコアの有用性」(ポスター発表Tu1350)(大阪医科大学第二内科学教室能田貞治助教)
この研究では,カプセル内視鏡(CE)検査を受けたクローン病患者さん46例のデータを解析した。この研究の目的は,小腸病変を伴うクローン病患者さんの小腸炎症の報告を標準化する上でルイススコア(LS)がどの程度有用であるかを評価することであった。研究者らは次の2つの課題について検討した。1)LSと血液データとの相関,LSとクローン病活動指数との相関,2)臨床的寛解をCDA1<150 と定義した場合の患者さんのLS解析。この研究の結果,CEはクローン病患者さんに有用であることが確認された。さらに,臨床的寛解が内視鏡的寛解と必ずしも一致しないため,ルイススコアもクローン病患者さんに有用であることが示された。

「小腸疾患が疑われる入院患者コホートにおける8時間CEと12時間CEの比較」(ポスター発表Tu1301)(アリゾナ州スコッツデールのメイヨークリニック,Rafiul S. Islam, M.D.)
入院患者さんコホートにおける8時間のカプセル内視鏡検査(CE)と12時間のCEの有所見率と検査完遂率を比較した。本研究の目的は,CEを完遂できなかった患者さんの特性を明らかにすることと,検出された病変タイプとの関連性を定義することであった。その結果,以前8時間CEで盲腸まで到達できなかった患者さんは12時間CEで到達することができた。さらに,8時間CEと12時間CEで検査完遂率に差がない場合でも,12時間CEは8時間CEに比べて有所見率が有意に高かったことが確認された。また,検査を完遂できなかった患者さんには非肥満者が多く,糖尿病や睡眠薬の使用,運動障害,性別による影響は見られなかった。

ギブン・イメージングは,DDW期間中,PillCam®カプセル内視鏡の検査数が全世界で200万症例を突破した記念を祝う。この重要な節目は,このカプセル内視鏡が医療に多大な効果を及ぼしていることを物語っている。

 

●問い合わせ先
ギブン・イメージング(株)
マーケティング部
TEL 03-5214-0571
www.givenimaging.co.jp

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