バイエル ヘルスケア,血栓吸引カテーテル「Fetch® 2(フェッチ®2)」新発売
〜急性心筋梗塞治療へのアプローチ〜

2013-5-9


Fetch® 2(フェッチ®2)

Fetch® 2(フェッチ®2)

バイエルヘルスケア社のグループ企業である日本メドラッド(株)は,冠動脈および末梢血管の血栓除去を目的とした吸引カテーテル「Fetch® 2(フェッチ®2)」の日本での製造販売承認を取得し,5月8日より販売を開始した。

バイエル ヘルスケア社 ラジオロジー&インターベンショナル事業では,全身の画像診断から心血管系及び末梢血管系疾患の治療用医療機器までと多岐にわたる製品を提供している。バイエル ヘルスケア社は今後,日本での血栓除去術やアテローム除去術におけるソリューションを拡大していくことを目指している。

日本において,心疾患は死因の第2位となっている。2012年には約19.5万人が心疾患で死亡しており,そのうち約4万3,300人が急性心筋梗塞(Acute Myocardial Infarction:AMI)で亡くなっている※1)。AMIは,冠動脈の動脈硬化などで内腔が狭くなった部位で血管壁のプラーク(血管壁に沈着した脂肪の塊)が破綻した際に,形成された血栓により血流が妨げられることによって起こる。閉塞した冠動脈から血栓を取り除き,血流の再開時に末梢での微小塞栓を防止する目的で血栓吸引カテーテルは使用される。

Fetch® 2 は,血栓除去テクノロジーおけるグローバルリーダーであるバイエル ヘルスケア社が販売している。2006年に米国で初めて発売して以来,60カ国以上で販売している※2)。血栓吸引カテーテルに必要とされる要素として,(1)吸引力 (2)操作性 (3)病変部位への到達力の3点が挙げられる。Fetch® 2 は,優れた吸引力と追従性能を持ち,標的病変へ届きやすい外径が小さなカテーテル(4.2 French / 外径:1.4 mm)。さらに柔軟性と力の伝達性能を備えたステンレスコイルスティールを採用することで優れた耐キンク性(耐折れ曲がり性)を実現している。Fetch® 2 は独自性のデザインを持つトータルバランスの優れた血栓吸引カテーテルで,AMI を発症した患者さんの冠動脈の血流を再開させることを目的として使用される。

日本メドラッド社は画像診断分野のパイオニアとして培った経験を生かし,インターベンション治療における革新的ソリューションに注力し,心血管疾患の患者さんの診断および治療に血栓吸引カテーテルFetch® 2 のような新しい技術を提供していく。

※1) 2012年(平成23年) 人口動態統計(確定数)の概況(厚生労働省)
※2) 2013年3月 現在

●Fetch® 2 製品概要

医療機器認証番号:22500BZX00081000
販売名:Fetch® 2 血栓吸引カテーテル
一般的名称:中心循環系塞栓除去用カテーテル(非中心循環系塞栓除去用カテーテル)
医療機器クラス分類:高度管理医療機器(クラスIV)
適用と用途:Fetch® 2 血栓吸引カテーテルは,末梢血管系および冠血管系の血管から新鮮かつ柔軟な塞栓または血栓を除去するのに使用される。
発売日:2013年5月8日
外国製造業者:メドラッド社(MEDRAD Inc. / 米国)
製造販売業者:日本メドラッド(株)

 

●問い合わせ先
バイエル薬品(株)
広報本部
TEL 06-6133-7333
FAX 06-6344-2179
http://byl.bayer.co.jp/


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