シーメンス・ジャパン（株）がふくしま国際医療科学センター^*1の発足に伴って納入した，世界初の統合型全身MR-PETシステム「Biograph mMR（バイオグラフ・エムエムアール）」が3月8日より稼働を開始し，4月1日より保険適用を受け本格的な検査をスタートさせた。

このBiograph mMRは2012年11月20日に発足した，ふくしま国際医療科学センター内の先端臨床研究センターに国内第１号機として納入されたもので，日本国内では初の稼動となる。また，同一位置のMR画像とPET画像を同時に取得し，重ね合わせて表示できるという同装置は，類似機能のない新技術評価であるC2区分にて，4月1日より保険適用が開始された。

シーメンス・ジャパン（株） 代表取締役社長兼CEOの織畠潤一氏は次のように述べている。
「多くの方々の尽力によって震災からの復興が進められる中で，今回のふくしま国際医療科学センターにおけるBiograph mMRの稼働開始は，未来に向かうひとつの希望となることでしょう。本装置の活用により，より質の高い診断画像・情報の提供を通じ，臨床現場での可能性がさらに広がっていくと確信しています。今後もシーメンスは疾病の予防・早期発見，診断やアフターケアにいたるまで，被災地の皆様に貢献できる医療機器や信頼性の高いソリューションをご提供してまいります」。

現在，「Biograph mMR」の受注は全世界で37台を数え，既に30台以上が世界中の医療機関や研究施設で稼働している。位置情報の正確な取得や軟部組織の画像化などを得意とするMR-PETシステムは，様々な診断領域での応用が期待されており，アルツハイマー病への対応など，先進的な医療分野での活用がはじまっている。

また，2013年4月12日（金）～14日（日）にパシフィコ横浜で開催されるITEM2013（国際医用画像総合展）でBiograph mMRの最新トピックスを紹介する。

*1:ふくしま国際医療科学センターについての詳細
福島県立医大ホームページ：http://www.fmu.ac.jp/univ/chiiki/hukkou/index.html
＜問い合わせ先＞
公立大学法人福島県立医科大学復興事業推進課
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