サイバネットシステム,CT肺気腫ソフトウェア「LungVision」新バージョンVer.2.1販売開始
2013-2-12
サイバネットシステム(株)(以下 サイバネット)は,同社が開発・販売・サポートするCT肺気腫計測ソフトウェア「LungVision(ラング・ビジョン)」の新バージョンVer.2.1の販売を2013年2月14日より開始する。
近年,国内の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者数の増加や死因順位の上昇に伴い,その病態の1つである「肺気腫」の予防や早期発見への関心が高まっている。
LungVisionは,肺野CT画像(DICOM)から肺気腫の疑いとされる低吸収領域(LAA : Low Attenuation Area)の広がりを3次元的に計測する。その操作は容易で,CT画像を読み込み,ワンボタンで計測完了,更にワンボタンでレポート出力を行う。現在,呼吸器分野の研究から肺気腫早期発見のための検診まで幅広く利用されている。
今回のバージョンアップでは,計測結果を肺機能検査等の結果と集計し易くするための出力機能や,LAAから除外するために抽出している気管支の体積情報の出力機能を追加。また,撮影ノイズ,画像ノイズからの影響を抑えるために計測方法を改良した。
●Ver.2.1の主な機能強化
(1)計測結果出力
これまでの計測結果は,レポート形式での出力(印刷およびファイル保存)だけだったが,肺機能検査等,他の検査データと統合して管理したいとのユーザニーズから,レポート上の計測数値,参照画像を,簡単に出力できる機能を搭載した。レポート作成後,ワンボタンで必要な情報のみを患者毎に保存できる。
(2)気管支体積情報出力
LungVisionは3次元計測時に,LAAの過剰抽出を防ぐために,気道,気管支領域の抽出を行っている。本バージョンより,抽出された気道,気管支の体積及び結果画像を表示できるようになった。肺野内の状態は,呼気,吸気により大きく変化する。気管支体積の変化と病態の分析に有効な機能となる。従来のCT肺気腫レポートへの結果記載はもちろんのこと,気管支計測用の専用レポート出力を追加した。
(3)ノイズ対策
CT撮影時の呼吸不良,体動不良による撮影画像ノイズや,低線量撮影による画像の不鮮明化に柔軟に対応できるように,LAA判定基準をユーザが容易に変更できるようにした。基準値は従来の自動処理時同様,-945以下だが,ノイズの影響が大きい場合など,判定値を変更し,即座に再計測ができるようになった。
●動作環境
Windows XP Pro, Vista, 7(x86-32/x86-64)
●LungVisionの詳細について
http://www.cybernet.co.jp/medical-imaging/
●標準価格(税別)
LungVision(永久ライセンス)150万円(DICOM受信ソフト付)
LungVision(年間ライセンス) 30万円
●問い合わせ先
サイバネットシステム(株)
ADS第2事業部 ビジュアリゼーション部
TEL 03-5297-3819
E-MAIL:med-info@cybernet.co.jp
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