政府の高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部（IT戦略本部）は6月22日，5月に公表した「新たな情報通信技術戦略」の工程表を明らかにした。工程表は，新たな情報通信技術戦略に記載された具体的取り組みごとに作成されており，重点施策の実現に向けて求められる各府省の取り組みを，年度ごとに示すとともに，各府省連携のあり方を示している。また，各府省の役割を明確化するために，短期（2010年，2011年），中期（2012年，2013年），長期（2014年以降）ごとに求められる各府省の取り組みも記載している。
　 新たな情報通信技術戦略とは，行政サービス，医療，教育など，さまざまな場面におけるわが国のIT活用の方向性や具体的な取り組みを示したもの。医療分野では，全国のどこでも自らの医療・健康情報を電子的に管理・活用することを可能にする「どこでもMY病院」構想やシームレスな地域医療の実現，レセプト情報などの活用による医療の効率化などに取り組むとしている。
　 「どこでもMY病院」構想については，短期で構想の枠組みなどの検討，電子的医療・健康情報の整備を推進し，中期の予定として2013年までに開始する調剤情報管理サービスの検討などを行うとしている。また，シームレスな地域連携医療の実現については，2010年度中に具体的方針を固め，2011年度に地域連携医療情報ネットワークモデル構築に着手することなどを記載している。
　 なお，「新たな情報通信技術戦略」の工程表は，http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/100622.pdf から参照可能である。

問い合わせ先
内閣官房 情報通信技術（IT）担当室
TEL 03-5253-2111
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/