RSNA 2024 事前トピックス
2024-11-26
1. “Building Intelligent Connections”をテーマに,RSNA 2024(第110回北米放射線会議)が,12月1日から5日間の日程で開催
2. Technical Exhibitsは前回を上回る715社が出展
3. 7つのPlenary Sessionなど充実したプログラム
4. 日本の放射線医学を世界にアピールする“Japan Presents”が12月3日に開催
1. “Building Intelligent Connections”をテーマに,RSNA 2024(第110回北米放射線会議)が,12月1日から5日間の日程で開催
放射線医学の世界最大の学術集会,RSNA 2024(第110回北米放射線会議)が,12月1日(日)〜5日(木)の5日間で開催される(Technical Exhibitsは4日までの4日間)。会場は,米国シカゴ市のマコーミックプレス。大会長は,スタンフォード大学放射線科教授のCurtis P. Langlotz, M.D., Ph.D.。テーマには,“Building Intelligent Connections”が掲げられた。
初日12月1日16時(日本時間12月2日7時)からはArie Crown Theaterで,President's Address and Opening Sessionが行われる。この中で,Langlotz大会長は,President's Addressとして,大会テーマの“Building Intelligent Connections”について講演する。また,Opening Sessionは,“The Only Way to Predict the Future Is to Create It”をテーマに,スタンフォード大学のCenter for Artificial Intelligence in Medicine and Imaging(AIMI)でAssociate Chief Medical Officerを務めるNina Ellen Kottler, M.D., M.S.が登壇する予定だ。
2. Technical Exhibitsは前回を上回る715社が出展
毎年,新製品や新技術が発表され,放射線診療にかかわる世界中の人々から注目されるTechnical Exhibitsは,前回の691社を上回る715社が出展する(11月11日現在の公式発表)。このうち,初出展は131社で,これまた前回の数字を超えた。会場となるノースビルディングとサウスビルディングは合わせて,展示面積は41万5130平方フィートに上る。さらに,サウスビルディングには恒例のAI Showcaseが設けられ,100社以上が最先端のAI技術を披露する。また,3D Printing & Mixed Reality Showcase,First-Time Exhibitor Pavilion,Recruiters Row,Educators Rowのエリアが設けられる。加えて,新企画としてExhibit Toursも行われる。
3. 7つのPlenary Sessionなど充実したプログラム
RSNA 2024では,すでに紹介したPresident's Address and Opening Sessionを含め,7つのPlenary Sessionが用意された。また,RSNAは教育に力を置いてきたが,その象徴であるEducation Courseは300以上設けられた。Scientific Paperは,乳腺,循環器,胸部,救急,泌尿器,頭頸部,骨軟部など約20のカテゴリで868題。レイクサイドラーニングセンターが会場となるEducation Exhibitは1548題,Scientific Posterは1761題が登録されている。このほかLearning Center Theaterでは,120題のプレゼンテーションが行われる予定だ。
4. 日本の放射線医学を世界にアピールする“Japan Presents”が12月3日に開催
RSNAは国際的な学会であり,毎年海外から多くの研究者,臨床家が参加する。2024年10月21日の公式発表では,世界157の国・地域に51,336人以上の会員が所属している。日本にも多くの会員がおり,シカゴを訪れている。
今回は,日本の放射線医学に焦点を当てたEducational Course“Japan Presents: Unique Evolution and Global Influence of Japanese”が12月3日(火)に行われる。相田典子氏(神奈川県立こども医療センター)と富山憲幸氏(大阪大学)がモデレータを務め,以下の発表が行われる。
・山田 惠氏(京都府立医科大学):Overview of the Japanese Healthcare System and JRS
・明石敏昭氏(順天堂大学):Development of the Japan-Medical Image Database for Data Science by Japan Radiological Society
・阿部 修氏(東京大学):Accreditation Organization for Management of Radiologic Imaging - To Promote Medical Safety and Quality Control
・真鍋徳子氏(自治医科大学):The State of Diversity and Inclusion Within the Japanese Radiological Society: Today's Efforts and Tomorrow's Vision
・Curtis P. Langlotz大会長:RSNA Closing Remarks