RSNA2014 シーメンス - MRI
最新の機能とコスト効率を両立させた1.5Tの「MAGNETOM Amira」を発表
2014-12-3
最新機能とコスト低減を両立した
超電導1.5T「MAGNETOM Amira」
RSNA 2014[第2日目:12月1日]
Siemens Healthcare(シーメンス)のMRコーナーでは,超電導1.5Tの新製品「MAGNETOM Amira」(国内薬事未承認)を展示した。MAGNETOM Amiraは,シーメンスのコンセプトである“COF”を体現して開発された新製品であり,臨床的価値については妥協することなく,3TのMAGNETOM Skyraなどに搭載されている最新の機能を搭載。静音撮像法である“Quiet Suite”,動きのアーチファクトを大幅に軽減し自由呼吸下での撮像を可能にする“StarVIBE”,非造影MRA撮像を可能にする“QISS”などが利用できる。
超電導のMRIでは,ヘリウム循環のためコールドヘッドやポンプを24時間365日稼働させていたが,MAGNETOM Amiraではヘリウムの気化状態をモニタリングし,夜間など必要に応じてポンプの運転を停止する機能を搭載した。これらの技術によって,ランニングコストを従来の1.5T装置と比較して30%削減した。さらに,保守契約についても,検査件数の多寡に連動して金額を設定する“従量制”の仕組みをMRIでは初めて採用した。
また,MRコーナーでは小児MRI向けのゾーンを設けて,静音撮像法のQuiet Suite,小児撮像専用16chコイルや,こどもに人気のキャラクター(CAPTAIN AMERICA)を使って小児向けにMRI検査を説明するためのソリューションなどを紹介した。昨年のRSNA 2013の展示ではコンセプトモデルとして紹介された小児撮像専用の16chコイルだが,日本でも薬事承認を受けて販売を開始している。新生児から1歳未満に対応し,身体を載せる部分がクレードルとして取り外せるようになっており,鎮静などは検査室の外で行い,検査可能になった時点でセッティングして検査をスタートできる。これによって,鎮静などによる検査待ちを短くして効率的な運用を支援する。日本でも小児の安全なMRI検査には関連学会から共同で,「MRI検査時の鎮静に関する共同提言」が出されるなど,安全な検査が求められている。静音撮像法であるQuiet Suiteと合わせて,小児の安全な撮像が可能な環境を提供できることをアピールした。
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