RSNA2014 フィリップス - X-ray
最新FPD「SkyPlate」とグリッドレス撮影機能“SkyFlow”を組み合わせた一般撮影装置,回診装置を展示
2014-12-4
新バージョンのFPD搭載一般撮影装置
「DigitalDiagnost HighPerformance」
RSNA 2014[第1日目:11月30日]
Philips Healthcare(フィリップス)のX-rayコーナーでは,RSNA 2013でW.I.P.として紹介されたワイヤレスFPD「SkyPlate」と,グリッドレス撮影を可能にする新たな低線量技術“SkyFlow”が正式リリースとなったことから,これらを実装した新しいバージョンの一般撮影装置と回診装置を展示するとともに,アンギオシステムについては,手技内容に合わせてアプリケーションをパッケージにしたSuiteコンセプトを中心に紹介した。
FPD搭載一般撮影装置の「DigitalDiagnost」は,SkyPlate,SkyFlowを組み合わせた新バージョンの実機を展示。最大の特徴は,グリッドを使わずにグリッドありと同等の画質を得ることができるSkyFlowが実装されたことにある。SkyFlowは,散乱線を同定して減算する方法でグリッド装着時のような高精細画像の取得が可能で,グリッドレスとすることで従来(FPD)よりも,大幅に被ばく低減を実現する。DigitalDiagnostは,立位・臥位がセットになったシステムで,オプションでオート長尺撮影機能“Auto Stitching”を搭載できる。X線管球はモーター式の天井走行タイプで,撮影部位を設定することでディテクタと管球が自動でポジショニングされる。撮影した画像はWiFiで一体型コンソール「Eleva Workspot」に自動転送され,マルチ周波数処理技術UNIQUEにより高画質,高速に画像処理が行われる。
回診装置は,日本でも2014年11月4日に発売された移動型デジタルX線撮影装置「MobileDiagnost wDR」が紹介された。SkyPlate,SkyFlowを搭載し,40kWの発生器により一般撮影と同等の撮影ができる点が特長。モーターライズされた本体は片手でも走行操作が可能であり,ホイールが左右独立駆動し,ホイールベースも短いことから小回りが利く。また,管球側から本体の位置の微調整ができ,X線管支持アームも大きく動くことから,限られたスペースでの撮影の際にもポジショニングしやすい。
アンギオシステムのコーナーでは今回,Suiteコンセプトをタッチスクリーンモニタで紹介する展示を中心に行った。臨床の用途,手技内容に合わせてアプリケーションがパッケージになったSuiteは,ClarityIQテクノロジーにより低線量,高画質を両立した血管撮影装置「AlluraClarity」シリーズに提供される。ブースでは,腫瘍塞栓やアブレーションなどを支援する3Dツールなどを備えた“OncoSuite”,脳血管内治療のための3DツールやコーンビームCT機能“XperCT” “VasoCT”などのツールをそろえた“NeuroSuite”を紹介。このうちNeuroSuiteは,バイプレーン血管撮影装置「AlluraClarity FD20/15」と組み合わせて提供される。AlluraClarity FD20/15は,側面に15インチFPDを搭載した装置で,患者に大きく接近できるコンパクト設計ながら,頭蓋の大きさをカバーできるサイズを確保した。日本国内では,2014年7月から販売を開始している。ブースでは,NeuroSuiteと組み合わせたイメージを,操作モジュールや58インチの大画面モニタなどとともに展示した。
また,血管撮影装置を手術室内に設置する“Hybrid Suite”もあわせて来場者にアピールした。
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